1801 |
「捻り込み」は零戦パイロットの中でも一部の熟練者のみが会得していた、という趣旨の記述をしばしば見ますが、当時の欧米の戦闘機パイロットの間では、「捻り込み」、または「捻り込み」に類する操縦技術の存在は把握されていたのでしょうか? そして、把握されていた場合、「捻り込み」は英語で何と呼ばれていたのでしょうか? 駆逐艦ユキカベ |
- 航空1801
坂井三郎という人の著作には、実戦で使ったことがないとあり、彼の戦記と仮想戦記ぐらいにしか登場しないものですので、連合国側は把握していないと思います。
「紅の豚」というアニメーション映画にはこれと思われる機動が描かれているそうですので、その英語版を見れば何か出てくるかもしれませんね。
hush
- >航空1801様
ご回答ありがとうございます。
ネットで探してみた範囲から、日本海軍搭乗員の間では、零戦登場以前から「捻り込み」の操縦概念があったらしい、と認識しております。
そうであるならば、一定の操縦性が備わっている戦闘機であれば、零戦でなくても捻り込みは実現できる、ということになるのではないか、と考えました。
となれば、日本より航空機先進国であった欧米でも、「捻り込み」に類する操縦技術は把握されていたのではないか、と想像した次第です。
元零戦搭乗員の池田一彦氏が捻り込みについて解説する動画を見たことがありまして、
駆逐艦ユキカベ
- >1
hush様、お名前の欄を勘違いしました。大変失礼いたしました。
駆逐艦ユキカベ
- >2
鄭重な御礼を賜り恐縮至極なのですが、私、木の葉落としとともに存在自体を怪しんでおります。
>3
全然問題ありません。というより、メモに分類用に航空1801と書いたのをそのまま載せてしまった当方のミスです。
hush
- 「海軍戦闘機隊史」にはその開発、普及に関して多少具体的な話が載っています。存在はしていたようです。
片
- >5
そうなのですか。ありがとうございます。
hush
- ひねりこみについてですが、横空の柴田大佐によると昭和四年の天覧空戦で操練九期の小杉氏が"ひねり"らしいものを行ったと書いています(光人NF 空戦に青春をかけた男達pp18-38)使用機種は10年式。ただ柴田大佐は「志那事変前においてこれが"ひねり"であるといってその操法を教えた人や教わった人を知らない」とありその操法についてそもそも知っている人が少なかったのかもしれません。
欧米パイロットの認識についてですが、ひねりについては乗っていなかったもののクイックロールを使用する旋回戦法については昭和51年に米空軍大佐レイモンド・F・トリバー氏との会談で「手首をくるっと回転させて"これですか"と簡単に了解の意を表明した」とあります。参考までに
長文にて失礼しました
岩
- 零戦最後の証言という本で田中国義氏が捻り込みについて語っておられたのですが
宙返りの頂点で背面のまままっすぐ伸ばすと普通に宙返りをした相手の背後を取れて相手からは消えたように見えるそうです
ただ一対一でないと使えないし速度を失うので実戦では使えない技だとも言ってました
マリンハイザック
- 上記の本では"宙返りまたは斜め宙返りの頂点付近から、エルロンと方向舵のたくみな操作により戦闘機同士の格闘戦における旋回圏を小さくして相手機に食い込む"としていて、更に加賀艦乗組み時代にさらにこれの頂点で錐もみに入ることで早く後ろに付けた、としており人によって結構違いがあるみたいですね。格闘戦を手探りしていた時代だけあってかなりの数の"捻りこみ"が生まれていたようです
岩
- >片様、岩様、マリンハイザック様
ご教授、ありがとうございます!
とても参考になりました!
駆逐艦ユキカベ