1808 ハ44についての質問です。このエンジンは離昇出力2450hpを出せるとWikipediaに記載があります。

 私は、このエンジンの出力は、当時の日本が出すことのできる最も精度の高い部品と、レアメタルなどを惜しみ無く使用したからこその出力だと、考えています。

 戦争末期の日本の一般の工場で製作可能だとは思えません。

 このエンジンに対する、皆様の評価を教えてください。その際どのように、評価したか基準を教えてくださると幸いです。

 どうか皆様の知恵をかしていただけると幸いです。
タスマニア

  1. 「精度の高い」「レアメタル」というのは、誉のケルメットやクロムモリブデン鋼製クランクケースなどのことを念頭に置いておられるのかも、と思ったのですが、誉は「小直径(=小排気量)✕高速回転」で大出力を実現する、というポリシーのものなのでそうしたところに特殊な事情が現れています。
    一方で、ハ44は、寿の複列化であり、その基本は「大排気量✕高ブースト」による大出力発揮であり、回転数は誉よりも抑えられています。
    この発動機にも難関はあったかもしれませんが、それは誉とは別な所にあったはずです。


  2. ✕ は乗算記号です。かけ算。


  3. 回答ありがとうございます。これからも最も調べて行きたいと思います。
    タスマニア

  4. 戦前と戦中では製造ラインのあり方は大きく変わってます。
    戦前は最終仕上げは職人のすり合わせというの も ありましたが
    大戦の中期以降は公差、精度こそ他国に一歩譲りますが
    一定の品質で量産できておりました。
    戦前と比べ戦中は国産の汎用工作機械で本来専用機なら数工程でできる加工を
    数倍に細分化した加工工程で代用しており工程を重ねるたびに精度が落ちる
    、工作時間が多量に必要のは分かっておりその対策も進んだ結果の
    19年度の発動機生産数です。
    20年度以降は生産量の低下は空襲と疎開、資源の内地還流が事実上止まった為であって製造能力自体は辛うじて維持はできてる、が材料が
    無かったというのが実情です。

    ハ44自体は寿ベースの勝手知ったるエンジンの多気筒版であり
    18気筒自体は初でもないので形自体は困難もなく
    制作は可能だったと思います。
    ネックとなるのは過給機、排気タービンの成熟、製法で
    これを数が作れないと量産は夢幻となりますのでネックはこの辺りな気がします。



    ももんが

  5. 19年以降の航空発動機生産は、粗製乱造、工作精度不良、工作不良、検査不良、代用材の使用による破損の指摘が続出しています。
    誉は特に件数が多いのですが、他の発動機も免れていません。



  6. 19年度に決戦を行うために膨大な努力が行われ、航空発動機の生産数が大幅に増えたのも事実ですが、生産済みの同一機種全発動機に対して不良対策を行わなければならない、という事態が繰り返し発生していたのもまた拭い去れないことなのです。



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