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ハ5系のエンジンはなぜ信頼性が低かったのでしょうか? 縮小版の栄や同じサイクロンのコピーであるシュベツォフは成功し前者は戦中に18気筒化、後者は1800馬力級にまでパワーアップしています。 また、18気筒化して2400馬力を出したハ44ではどういった改良がなされたのでしょうか? 串カツ |
- ハ5エンジン装備の九七式重爆I型は中国戦線でエンジントラブルが多発しました。
原因は中国の黄砂で、細かい黄砂はフィルターを通過して中に入り、シリンダーの段減りを発生させました。
対策は窒化鋼を使ったシリンダーの採用です。
その後のハ5発展系でも続いたトラブルは、吸気管ジョイント部がゴム管のためゴムが劣化したとき緩みや破損が発生することで、この点三菱の発動機は金属製なので同様のトラブルはなかったそうです。
あとハ5はサイクロンではなく寿の14気筒化ですし、栄がその縮小型というのも違いますし、シュベツォフはサイクロンのコピーではなく正規のライセンス生産です。
ハ44(ハ219)の改良はごく常識的で、回転数・ブースト圧・圧縮比の増加です。
超音速
- 超音速さん回答有り難うございます。
ハ5というより中島製エンジンの問題な感じなのですね。
調べたらソ連ってジェットエンジン以外は大体ライセンス購入してたんですね...意外でした。
ところで、栄はNALを基に排気量を縮小したという認識だったのですが、そうでないなら栄は何をベースとしていたのでしょう?
串カツ
- 栄のボア×ストロークは130×150mmですが、これは瓦斯電の天風から持ってきたものです。
基本設計は当時技術提携していたライト社製(量産はされなかった)R-1510ダブルホワールウィンドがお手本です。
その他、ライバル社三菱の金星も参考にしています。
超音速
- ハ5系のハ109のトラブルについては下の方にある質問1819を参照してください。
超音速