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過去に同じような質問があるかもしれません。 ダグラス・ボストン/ハヴォックやマーティン・バルティモア、モスキート等の軽爆撃機とB-25、B-26等の中型爆撃機に関することです。 米軍におけるA-20、B-25、B-26では攻撃目標、目的に具体的な違いは有ったのでしょうか? 同じように英軍でもバルティモア、ボストン、モスキート、と援英機であるB-25でも違いは有ったのでしょうか? 更に深彫りすると軽双発爆撃機とP-47、タイフーン等の単発戦闘爆撃機との目的・目標の違いはどうなのでしょうか? まさのり |
- 私も「ん?最近みた記憶が・・」と思いました。(探ってたら最近ではなかったですが)
質問1673、1662などいかがでしょうか。
ジョナサン2
- 太平洋戦線でのUSAAFのA-20・B-25は固定機銃装備のソリッドノーズ機が大半で、機銃掃射やスキップボミング・超低空爆撃が行われました。
B-17もスキップボミングに参加しています。
B-26は初期に少数が使われた以外は配備されていません。
したがって軽爆・中爆の任務に大した違いはないですが、航続距離の違いによる目標の分担はあります。
戦争後期になるとノルデン照準器つきグラスノーズ機も増え、中高度からの水平爆撃も多くなりました。
アフリカ戦線でB-25・B-26は低空爆撃で大損害となったため、以降は艦船攻撃を除く低空爆撃は中止。軽対空火器の射程外となる中高度からの水平爆撃が主となります。
よってアフリカ・地中海戦域ではB-25・B-26は同じように使われています。
A-20はこの戦域からは下げられ、B-25もノルマンディー以降の欧州戦線には配備されていません。
したがってノルマンディー以降はB-26は中高度からの水平爆撃、P-47は低空での地上攻撃という棲み分けだったのですが、末期にドイツ軍の抵抗力が弱まると、B-26も固定機銃を装備し低空爆撃と機銃掃射を行なっています。
超音速
- 英軍のボストンとボルティモアは、アフリカ・地中海戦域で同じように使われました。
すなわち、米軍と同じく低高度爆撃は危険なため、アフリカ・イタリア戦線で中高度からの水平爆撃を主としたほか、地中海で洋上哨戒に使われました。
マローダー(援英型B-26)も洋上任務が多かったようです。
なお、ボルティモアとマローダーは英本土には配備されず、最後まで地中海戦域で使われました。
ボストンにレーダーを積んで夜戦型に改造したものをハヴォックと呼びます。
昼間爆撃型は引き続きボストンと呼ばれましたが、米軍はA-20軽爆をハヴォックと名付けたので紛らわしいです。
ハヴォックは英本土で夜間迎撃にあたったほか、大陸沿岸地域への夜間侵入攻撃(ナイトイントルーダー)を行ないました。
ボストンとミッチェル(B-25)は英本土から大陸沿岸地域への昼間爆撃を行ない、ノルマンディー以降はフランスに進出して阻止爆撃などを行ないました。
モスキートは夜戦型がハヴォックの後任となったほか、昼間爆撃型もボストンを順次更新していきました。
モスキート特有の任務もたくさんありますが、詳細は避けます。
超音速
- P-47やタイフーン等が行なった近接支援は、地上部隊が指示した目標を即座に攻撃するきめ細かなもので双発爆撃機にはできない仕事です。
阻止攻撃は戦闘爆撃機も双発爆撃機も行ないますが、走行中の車列の攻撃なども戦闘爆撃機にしかできないことです。
いっぽう、橋や重防御された陣地・砲台などを大型爆弾で破壊するような任務は双発・四発爆撃機の仕事となります。
超音速
- ジョナサン2さん回答ありがとうございます。超音速さんも詳しい説明ありがとうございます。
まさのり