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S15年9月頃の十二空の尾翼のマーキングについての質問です。 尾翼には「3-◯◯◯」という部隊、機番を示す数字と、その下に横線が引かれています。 数字について、絵や塗装図などでは多くの場合赤で書かれていますが、これは何か元情報があるのでしょうか。 後の台南空所属機体が黒色であるのを見るに、機体のマーキングがある程度定められている海軍においては、十二空の機体も黒字では?という気がしています。 また、横線については十二空の機体の写真を見るにほとんどすべての機体にあることから、色で飛行隊を示しているものだという理解ですが、根拠となる知識を持ち合わせておりません。 おぼろげに色で飛行隊、本数で分隊長や飛行隊長の役職を示す、と認識している程度です。 十二空では(あるいは海軍では)、何色がどの飛行隊を示すのかご存知の方はいらっしゃいませんか。 十二空や海軍の標識についてご見識をお持ちの方や、良い資料などありましたら教えていただけませんでしょうか。 Shusui |
- 十二空は黒文字で良いと思います。赤文字はこの時期でも空母部隊が使っています。
片
- 帯色はなどの隊識別色は一般に、1番隊から順に「赤、青、黄」か「赤、黄、青」のどちらかだったと記憶します。それ以降の隊があれば「白」も使われます。
いずれにせよ、1番隊(第1分隊、第1小隊)の表示は赤色のはずです。
片
- 訂正。識別符字赤文字は第二艦隊(二航戦)でした。
一航戦は第一艦隊なので、黄文字です。
十一航艦は迷彩の場合白文字の規定がありますが、それ以外の場合の規定はよくわかりません。
ただ、赤文字は第二艦隊に指定されているので、基地航空隊の零戦が使うはずはなく、黒文字が正解だと思います。
片
- >>片さん
ありがとうございます。
文字色については随分前から気になっていたことだったので、空母部隊の文字色からのアプローチで教えていただけて、大変助かりました。
帯色についてもありがとうございます。
確かラバウルでの坂井三郎隊が3番隊で青帯とのことなので、赤・黄・青の順のように思います。
この点については、頂いた手がかりを元に色々と見てみようと思います。
Shusui
- おっしゃるとおりで、最初から三隊ある場合は、中隊識別胴体帯「1V赤、2V黄、3V青」、小隊識別尾翼帯「1D赤、2D黄、3D青」と規定されている例があります。
ただ、当初には二隊しかない場合には「赤、青」で、そこに後日三隊目が追加されると「赤、青、黄」になったりもしたようです。
片
- そうしたことでいうならば、15年9月の十二空零戦隊は少なくとも黄帯はなかったはずです。
16年5月頃になると、全面的に編成と呼称番号の付番がやり直されて、黄色も白もできているようです。
片
- >>片さん
なるほど、「赤・青」「赤・黄・青」は慣例的なものとして捉え、部隊編成の都合によっては例外もありうるのですね。
12空では16年に羽切一飛曹が3-170の機体に撃墜マークを記入している写真が残っていますが、帯が白色となっています。
これはS15年9月とは異なる編成に改変されたから、ということなのですね。
勉強になりました。
Shusui
- いえ。
2隊の場合 「赤・青」
3隊の場合 「赤・黄・青」
4隊の場合 「赤・黄・青・白」
2隊から3隊に増隊の場合 「赤・青・黄」
2隊から4隊に増隊の場合 「赤・青・黄・白」
というルールがあるのだろう、ということです。
艦隊の航空戦隊の、当初は
一航戦 赤
二航戦 青
しかなかったところから、のちに隊数が増加されて、
一航戦 赤
二航戦 青
四航戦 黄
五航戦 白
となっているがルールに則ったものであるとして、そのように判断しました。
片
- >>片さん
ありがとうございます。
慣例的なものというよりも、明確に規則があったと推定できるわけですね。
私はてっきり、244戦隊の「この部隊の中隊色は〜」という記憶に引っ張られ、「色の順番は定石的な並びは決まっているものの、各隊で定めるもの」と思い込んでおりました。
さらに言えば、陸軍の「この部隊の中隊色は〜」という記憶すらも、もしかしたら部隊ごとではなく正しい順番が定められているのかも知れない、という可能性すらもありますね。
何事にも先入観が良くないということで、このスレッドの当初の疑問である「この尾翼のマーキングは正しいのか?」という先入観を疑う体験の再現となりました。ありがとうございます。
本来であれば私も手元で資料を確認して片さんのおっしゃる事の裏付けを取りたいのですが、少々手元が立て込んでおりまして、ひとまずお礼のみとさせてください。
Shusui