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零式艦上戦闘機52型丙について、 ネットでは強化された火力などで優秀な機体だった、 という意見や、 鈍重で機動力が低下した駄作に近いものだった、 とう意見など幾つか散見されますが、実際の所はどんな感じだったのでしょうか 僕はゲームがきっかけでネットで得た知識くらいしかありません なんこ |
- 素人の意見ですが、一撃離脱がよいとする向きには優秀な機体でしょうし、格闘戦を是とする者には駄作に近いものだったということになるでしょう。
ただ、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B6%E5%BC%8F%E8%89%A6%E4%B8%8A%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F#%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%8E%A8%E7%A7%BB にある、月次生産機数を見ていると、代替機がなかったという事情もあるのでしょうが、それなりの機数が生産されています。また、この機体が生産されていた頃には、ヴェテランの操縦士のほとんどがいなくなっておりますので、格闘戦能力より機体の丈夫さのほうが生存率が高まるのではと思っております。
hush
- どうもありがとうございました。
なんこ
- 直接的な回答ではありませんが、零戦の各型の中でもっとも鈍重なのは翼幅12mで発動機が非力な二一型と考えてよいと思います
翼幅が長いこと自体が横転時の抵抗になるわけで、翼幅の短縮が『高速時重く低速切返し時は効き不足』という十二試艦戦以来の補助翼の問題を多少なりとも改善していることも明らかです
その上で、高速強武装を実現していて急降下制限速度も高いとなれば五二型以降の評価が部隊で高かったのは当然だといえるでしょう
http://www.warbirds.jp/ansq/12/A2003217.html
J2-N
- 光人社NF文庫 海軍予備学生 零戦空戦記 土方敏夫 P340〜P342 から抜粋
「機銃をたくさん積んでいるのはいかにも気強かったが、教官として訓練で使用した21型、32型、52型などと比べると、軽快な運動性を誇った零戦の、当初の味はすっかりなくなっていた。」
「これまでに馴染んだ52型のように、自由自在に飛び回る事ができず、何となくしっくりこなかったことが記憶にのこっている。とくに、着陸時の第四旋回などは三舵の効きも悪く、失速しないように非常に神経を使ったことや、空中戦のような場合は、軽快性が無く零戦らしからぬ戦闘機であるように感じていた。」
「戦闘303所属となったとたんに、次のように大改造を施される。座席後ろのの防弾板は下してしまい、翼の13ミリ機銃も取り外し、機銃は座席の13ミリと、両翼の20ミリ機銃2梃、計3梃に改装される。」
「以後、戦闘303飛行隊では、どの零戦も52型仕様のものを使用したので、どの機に乗っても、違和感なく飛ぶことができた。」
ガス欠
- 零戦五二型丙は、本来は発動機出力向上とセットで考えられた性能向上型だったことは念頭に置かれるべきと思います。
標準化されて次の三型式が並行することになりますが、
六二型 栄通常型
六三型 栄水メタ噴射型
六四型 金星
五二型丙ー六二型は、発動機の出力向上が実現されるまでの暫定型だったと行って良いと思います。
片