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ミリクラの記事にて、液冷彗星では発動機不足による機体の異常な滞留は実際には発生していないという事、三式戦でも複雑な発動機が原因のトラブルというのは巷で流布しているほど極端な事が起こっていたわけではないという事を目にして、液冷だからと言っても実際にはトラブルまみれではないのだと目から鱗でした。しかし、そうすると海軍の通称『芙蓉部隊』の逸話で語られる、首なしで放置されていた彗星に目を付けて戦力化したとか、愛知の工場と連携して整備状況を改善したからちゃんと稼働したとか、そういった事は信憑性について注意する必要があるという事でしょうか? みなも |
- 義理の叔父の操縦する飛燕は中国上空でカーンと音がしたかと思ったらエンジンが止まって、落下傘降下したと言っていますが。
整備済みの機体がオイル切れで焼き付くというのは「極端な事」のように思いますが。
hush
- 不勉強のために迂闊な発言をしてしまい申し訳ありません。きちんと勉強しなおしてまいります…失礼を致しました。
みなも
- >2
すいません、それほど謝っていただくほどきつい書き方でしたか。だとしたら、ごめんなさい。
えーっと、ミリクラって何だろうと思って考えたのですが、そういえばミリタリー・クラシックスという雑誌があったなと思って書店へ行ってみましたところ、Bf(Me)109の特集だったので、これかと思って読んでみたのですが、それらしい記述を見つけられませんでした。
もしよろしければ、典拠を教えてもらえないでしょうか。
hush
- 少々仰々しく感じられたでしょうか…しかし、これは確かに私の方が失礼でしたので、きちんと謝るべきと思ったものですから…。元の記事についてですが、DB109系列の装備機体に興味を持ち始めたこともあって、電子書籍でミリタリークラシックスの彗星(vol.77)や飛燕(vol.83)の号を読んでいました。自分はどうして冒頭のような発想に至ったのだろうと考えながら読み返したところ、「整備員の多くが液冷エンジンに不慣れなうえ、精密に過ぎて前線では整備、修理が不可能だったという事実はない」という記述から、まるで飛行中のトラブルも少なかったかのような誤ったイメージを自分が頭の中に作り上げてしまっていたのが原因と思われます。構造としては空冷発動機に比して過剰なほど取り扱い困難というわけではないという話であって(もちろん、運用の場所と時期にもよるので一概には言えません)、製品として現場で実際にトラブルが起きるかどうかとはまた別の話として考えなければならないことを混同し、誤った拡大解釈をしたようです。私の受け取り方の問題であるので、記事の執筆者様の側にはもちろん一切の非はありませんから、とにかく申し訳ない事です。
みなも
- すいません、誤記をしました。『DB109系列の装備機体に興味を持ち始めた』は、DB601の間違いです。多分、Bf109と混同を…もう…
みなも
- >4、5
御返答ありがとうございます。
なるほど、「整備員の多くが液冷エンジンに不慣れなうえ、精密に過ぎて前線では整備、修理が不可能だったという事実はない」と書かれてあったのでしたら、そう思われても不思議はないとは思っています。
実際、川崎航空機は液冷エンジンに関しては十年以上の経験を持っていますし、95式戦闘機という500機以上生産された戦闘機も開発しています。したがって、海軍と違って液冷エンジンに戸惑うということも少なかったとは思いますが、電子書籍等は私には敷居が高く、その理由も分かりませんのでコメントは差し控えます。
ただ、くだんの伯父、地元の工業高校出で某社の工場長になった人物ですが、あのエンジンは当時の日本の技術力では模倣不能なものであったと言っていました。精度の桁が違って、造れないのに製造したから潤滑油が漏れてしまったんだそうです。
一応、工業の知識があり、操縦者でもあった人なので紹介しておきますが、こちらに航空機の知識があまりないので、そこはお含み下さい。
あと、ちょっと奇妙なのは、出版社サイトのVol.83の紹介 https://books.ikaros.jp/book/b10042039.html に、「三式戦は二型でエンジンをハ40の性能向上型のハ140に換装したが、生産に行き詰まり、エンジンのない胴体だけの三式戦二型が並ぶ有様となった」とあることです。著者と、出版社のすれ違いなどよくあることでしょうが、一応、記しておきます。
hush
- 1782番の質問で関連する回答を書きました。
ご一読ください。
超音速
- >7
ありがとうございます。
すっかり忘れておりました。
hush
- 彗星と芙蓉部隊の話は、
吉野泰貴さんの「日本海軍艦上爆撃機 彗星 愛機とともに」の1巻と2巻、
「海軍戦闘第八一二飛行隊」が良いでしょう。
芙蓉部隊の逸話として語られるものとは違う彗星像が見えてきます。
彗星単体なら川崎まなぶさんの「日本海軍の艦上機と水上機」もわかりやすくていいと思います。
三式戦なら学研の歴史群像太平洋戦史シリーズ61「飛燕・五式戦」を読めばだいたいのことはわかるかと。
ぐんまたろう