３隻とも残骸が発見されてないので誰も判らないんじゃないでしょうか
駄レス国務長官

ありがとうございます。詳しい状況はわからないんですね…
扶桑と山城は真っ二つであることは確かですが、金剛についてはどうなんでしょうね。シーライオンが金剛の弾薬庫の爆発で揺さぶられたらしいのでやはり真っ二つになっている可能性が大きいでしょうか。

いずれにせよ、この３隻と武蔵は、犠牲者の魂と共に誰にも見つかることなく海底でひっそりと眠り続けていくんでしょうね…亡くなられた方々の
冥福を祈ります。
道民

｢扶桑｣は｢10/25 0309：被雷落伍 以降連絡なし、生存者なし｣とされていますが、どうしてその状況下で｢弾薬庫が爆発、艦体切断し漂流、艦体前部は0420頃沈没、後部もその一時間ほど後沈没｣とまで最期の詳細が判別しているのか興味があります。
Ranchan

>3.
目撃者の可能性としては西村艦隊生き残りの時雨、志摩艦隊、および敵艦隊の複数が存在すると思いますケド

駄レス国務長官

駆逐艦時雨艦長西野中佐の戦後の、アメリカ戦爆調査団に対する証言記録（昭和20年11月18日）によると
「・・・山城に魚雷が命中した状況は私は見ませんでした。しかし、後で聞いた当時の模様によれば、同艦は、どちら側から来たものか分りませんが、明らかに弾薬庫附近に命中したらしく、爆発を起して真二つに裂けて沈んだということでした。」（注意：証言では山城となっていますが、これは前後の証言から判断して戦艦扶桑で、山城と扶桑を誤認しています。）
また、扶桑は生存者は確認できませんが、山城は、江崎大尉を最上位に10名生存していますから、ある程度の沈没状況の記録は、存在すると思います。
また、同じ西野中佐の証言で
質問者（米軍少佐）「扶桑は海上に動かないでいたのですか。あるいはまだ航行していましたか。」
西野中佐「私は扶桑（実は山城）に命中弾が当ったのを見ました。そしてその場所で大爆発が起ったのを見ました。同艦は航行不能になったようでした。」
と、証言しています。

また、同じく戦爆調査団による志摩艦隊の水雷参謀森中佐の証言記録で、炎上している日本側の大型艦の目撃証言があります。（艦種は判別できなかったらしい）
魂コレクター

>5
失礼ですが、サークル｢OUTPOST｣様の魂コレクター様ですか？
｢レイテ海戦証言記録分析：Vol．1 スリガオ海峡海戦編｣を拝読させて頂きながら、3．を記述していました。大変勉強させて頂いております。

戦艦｢扶桑｣の最期の件ですが、｢時雨｣艦長西野中佐も｢後で『山城』(実際は『扶桑』)が真っ二つに裂けて沈んだことを聞いた｣と証言されており、その場で｢扶桑｣炎上を確認された訳ではありません(『山城』炎上は視認されていますが)。
また、｢扶桑｣被雷・落伍は旗艦｢山城｣も｢時雨｣も最後まで気付いていないようです。

それに加え、夜戦の、しかも｢あんなに視界の悪いのは珍しいほどの暗い夜｣(｢時雨｣艦長西野中佐､光人社｢軍艦物語｣より)に砲撃戦現場よりはるか後方で停止・炎上していても単なる光点としか見えなかったのではないか、なぜそれで｢『扶桑』は大爆発を起こしたため前部と後部に切断されている｣と細部まで分かるのか・・・と疑問に思えたため３．を記述させて頂きました。
Ranchan

>6.
アジ歴「最上戦闘詳報」に同艦北上中の「0320迄ノ間ニ扶桑及dＸ3（山雲朝雲満潮）被雷　扶桑及朝雲ハ航行停止セリ」、また0345に反転南下して那智と衝突（0420頃）後に「北方遠距離ニ炎上セルモノ二隻（戦艦ナリヤ商船ナリヤ確認シ得ズ）南方ニ二隻（扶桑及朝雲ト認ム）ヲ認ム」の文言があります
市販書籍では福田幸弘「連合艦隊」が彼我の公刊戦史なども参照しつつスリガオ海戦を検証してますので一読の価値が有ると思います
駄レス国務長官

＞６　はい、｢OUTPOST｣の魂コレクターです。Ranchanさんには、私のつたない同人誌を読んでいただきありがとうございます。
　戦艦金剛ですが、レイテ戦後の11月21日台湾海峡にて米潜水艦シーライオン（二代目）より雷撃を受け（01:46）４本の魚雷が命中し、約二時間後に左に横転した時に火薬庫が爆発して沈没しています。この状況は、再び雷撃しようとしていたシーライオンが目撃しており、また、金剛の乗員も護衛の駆逐艦に237名救助されています。（死者約1300名）
　詳細については、朝日ソノラマ文庫「撃沈戦記PARTII」著永井喜之氏／木俣滋郎氏にも掲載されています。
魂コレクター

>7.に補足
上掲「連合艦隊」に引用されたと思われる米海軍記事　↓
http://www.angelfire.com/fm/odyssey/LEYTE_GULF_Surigao_Strait_.htm
駄レス国務長官

皆さんありがとうございました。
道民

２００１年頃に、山城の残骸が確認されているようです。
当時の記事
http://www.combinedfleet.com/Surigao.htm
http://www.cedricverdier.com/expeditions/yamashiro.php
２００６年頃の別チームの手記
http://www.rebreatherworld.com/trip-reports-and-travelling/5931-hijms-yamashiro.html
マンスール