264 戦艦大和の操舵は艦橋下部の装甲された司令塔で行っていたそうですが
航空母艦や他の艦艇(駆逐艦等)は何処で操舵を行っていたのでしょうか?
やはり艦橋ですか?
ドーラ

  1. 大和に限らず戦艦クラスは戦闘配備中は艦長が艦橋、副長が司令塔と別れて操艦の任に当たるのが基本ではないでしょうか
    理由は判りますよね
    駄レス国務長官

  2. 早速の回答ありがとうございます。
    わたしの質問のしかたが悪く、聞きたかったことが伝わっていないようなのでもう一度内容を変えて質問させていただきます。(具体的に書きます)
    航空母艦赤城の操舵輪(車であればハンドルにあたるところ)は艦橋にあるのでしょうか?それとも大和のように艦橋とは別の場所にあって伝声管などで指示していたのでしょうか?


    ドーラ

  3. 「赤城」と名前を出された方が早かったでしょうね。
    赤城のような島型艦橋の日本空母の場合、操舵室は広義の「艦橋」構造物中にあります。
    全てをの母艦を艦橋図面を見たわけではないので断言できませんが、操舵室は、羅針艦橋(外観上、窓枠が見えるところです)の下層(艦によって階層が異なるので、下部艦橋であったり、上部艦橋であったりします)艦橋前面に位置しています。

    艦長が執務するのは羅針艦橋や防空指揮所が多いので、基本的には伝声管や高声電話でのやり取りになると思いますが、距離的に近接していますから、場合によっては直接操舵室で指示をだしたり、操舵することもあったでしょう。
    東京の人

  4. >2.
    >操舵輪(車であればハンドルにあたるところ)
     舵輪がどこにあるかというお尋ねですが、補用・予備・非常・応急用を考えずに、通常使用するもの、ということで、旧海軍艦艇の一般論としてお話ししますと、

    (1)司令塔(装甲で囲まれたもの、という意味です)を有する艦艇では、操舵装置(正しくは「制舵装置」)はここに装備され、戦闘時、通常航海時ともここで舵を取ります。 なお、司令塔を有する艦艇でも羅針艦橋に操舵装置を有しているものもありますが、この場合、通常航海時はこの羅針艦橋で操舵を行いますが、戦闘時などでは司令塔になります。

    (2)司令塔を持たない艦艇では、>3. の方の回答のように羅針艦橋の直下又は数層下の「操舵室(舵取室)」にあります。 この種の艦艇では戦闘時、通常航海時ともここで舵をとります。 これは羅針艦橋が狭いためと(大正期以降、だんだん戦闘時の羅針艦橋配置の人員が増えてきましたので)、操舵員が操舵に集中するためにこうなっています。

     なお、司令塔の場合はともかくとして、操舵室は前面に丸窓が3〜5程度あるのが普通です。 これは、操舵員は羅針儀を見ながら指示された針路を忠実に維持するか、あるいは指示された前方の目標(前続艦や顕著な陸標など)に真っ直ぐ向ければよいためです。 即ち、余計なことを考えず、余計なことを見ず、唯ひたすら命ぜられた通りに舵を切り、保針(針路を保つこと)に全力を尽くせばよい、ということです。

     したがって、周囲を見ることはできず視界が非常に悪いので、艦長、当直将校などがこの操舵室に入って操艦することはありません。

     また、羅針艦橋(昼・夜間艦橋、防空指揮所)と操舵室・司令塔間の操艦に関する通信は基本的に伝声管です。 常用の伝声管が被害などで使用できなければ、補用・予備の伝声管、それがダメなら中継者を介した伝達です。 電話などを使用することはまずありません。

    艦船ファン

  5. 訂正いただき有り難うございます。
    高声電話は「葛城」だったかの艦内通信系統図で伝声管と共にラインがあったの見たことがあり、そのように考えていましたが別用途ということになりますね。
    いずれにせよ「赤城」には関係のない話なので、アレですが。
    東京の人

  6. >5.
     折角ですから、少し捕捉を。
     操艦者と操舵員それぞれの動作を考えてみていただければお判りになると思います。 操艦者たる艦長、航海長、当直将校がヘッドセット型であれ電話機型であれ、これを常に持っているわけにはいきません。 操艦はその職務の一部に過ぎないからです。 しかも自分から操艦号令をかけるだけではなく操舵員からの報告もありますから常に双方向に確実かつ直ちに通じる状態・手段が必要です。
     一例ですが、当直将校操艦中に、緊急事態で艦長が操艦をオーバーライドする必要がある場合、操艦に高声電話を使用していると艦長がその場所まで行っていたのでは間に合わなくなります。 艦長はその外の状況から目を離すわけにはいきませんし、電話機を持っている当直将校が艦長の号令に直ちに反応できないかもしれません。 (艦長が緊急でオーバーライドするような時には、伝声管の近くにいる艦橋当直員は誰であれ直ちに条件反射的に伝声管で操舵員に伝達する様に躾けられています。)
     また、操舵員は常に両手で舵輪を保持しておりますので、電話機などを持つことはできません。 しかも、操艦者と操舵員のそのどちらにも常時伝令員(交話員)を置くのは現実的ではありません。
     したがって、操艦用としては伝声管が最も適しているわけで、高声電話が非常用としての可能性が“全くのゼロ”かというとそれは言えないでしょうが、少なくとも常用・補用には向きません。
    艦船ファン

  7. 皆様、ご回答ありがとうございました。
    疑問がひとつ解決し、すっきりしました。
    ドーラ


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