306 鵜来型海防艦の爆雷投下軌道は1基でしょうか、2基でしょうか。
WestEnd

  1. 『爆雷投下“軌道”』が、『爆雷投下“軌条”』のことであるならば、手元資料では、2基だと思われます。
    (世界の艦船、1996年2月号増刊45集 No507 P25より)
    機銃と電短の装備は各艦で相違がある、とのことです)

    また、グーグル等で、『1基』と言う説があるか否か検索した限りでは異論はないようですが・・・
    ちなみに、後継艦になる第一型(丙型)、第二号型(丁型)は、爆雷投下軌条は1基とされています。(各種資料)
    TOSHI!!

  2. 爆雷投下軌道が2基であれば艦尾左右に張り出し(艦首尾線に並行に投下するため)が見える筈ですケド、世艦掲載の各写真には見えませんね
    アジ暦「海防艦」で検索しますと、戦後に海軍より払い下げの同型の引渡し目録みたいなのがありまして
    ・宇久 爆雷運搬軌道兼投下器 一基
    ・羽節 爆雷投下器 一基
    ・高根 投下器 一基
    となってたコトより、計画時は兎も角、実際は一基であったモノと推察されます
    ちなみに世艦増刊第45集P163によると「軌条」は造船関係、「軌道」は造兵関係および教範上における呼び名とのコト
    余談ながら、英大型軽巡カレイジャスに1917年頃に設けられてた爆雷投下軌道は片側二基ずつで、艦尾でY字になっていたコトより「クラパム・ジャンクション」(ロンドン南郊の複線鉄道文岐点)と仇名されてたとの由
    駄レス国務長官

  3. >2.
    × 文岐点
    ○ 分岐点
    駄レス国務長官

  4. >2.

    ご指摘ありがとうございます。アジ歴の目録であれば、計画時は2基でも実際は1基だった、ということですね。
    TOSHI!!

  5. 回答、ご教示頂き有難う御座います。
    お二人が挙げられた、正にその世艦増刊第45集の鵜来型の兵装項目を読んでの疑問です。
    鵜来型の後甲板に三式投射器16基と九四式投射器2基はスペース上無理と思いますし、鵜来型・第一号型・第二号型の三式投射器装備海防艦の爆雷投下軌道は揚爆雷筒から延びる運搬軌道から延長された1基だけではないのかと疑念があります。
    (直結と明示した資料に行き当たっていないので推定形ですが、揚爆雷筒装備艦の投下軌道は運搬軌道と直結していると思いますし、駄レス国務長官様が挙げられた宇久の例で爆雷運搬軌道兼投下器という表記はその裏付けになるかと)
    投下軌道が2基なら、カレイジャスの例の如く運搬軌道から分岐させるか、首尾線上の運搬軌道と切り離して御蔵型・日振型と同じタイプの投下軌道の両舷装備となり、前者はともかく後者は揚爆雷筒による機力連続揚雷のメリットを活かさない事になります。

    世艦増刊第45集を含め、流布している鵜来型爆雷兵装データについては、御蔵型か日振型のデータが混ざり込んでいるのではないかと思いますが…。
    アジ歴にも資料があると分かりましたので、そちらでも当たってみます。

    追加質問になりますが、三式投射器への爆雷装填方法はどんな風なのでしょうか?
    運搬軌道を挟み両舷配置ですが、写真では各投射器付近に装填用ダビットの類は見えません。
    揚爆雷筒の出口から両舷の格納台に分配され、各投射器にセットされた投射箭の上を滑らせ艦尾側投射器まで移動と推定していますが、世艦増刊第45集P163の第八号の配置図では艦尾側の装填位置からずれた所にも格納台と投射箭が描いてあり、これは何なのかと疑問です。
    世艦320号P99の丁型の爆雷兵装イラストでは艦首側は装填台、艦尾側は格納台となっていますが…。
    WestEnd

  6. >5
     下のURLの動画の後半に鵜来型と言われている海防艦の後甲板での爆雷装填・投下シーンが映っています。
    ttp://www.youtube.com/watch?v=W4elmd8ymgg
     他の資料とこの動画から、爆雷庫に収められていた爆雷は、電動揚爆雷筒によって爆雷装填台に移送され、ついでローラーを介して、あるいは中心線上の装填台軌条を通って左右の爆雷投射機に装填される。投下軌条用の爆雷は、装填台軌条を通って艦尾方向に移送され、投下軌条内に入ると言うのが、爆雷装填プロセスの様です。
    艦中心線上の装填台軌条を動線とする合理的と言えば合理的な爆雷の艦上での移動・装填ではないでしょうか。



  7. >>6
    ご紹介のYouTube動画の元は日本ニュース第253号ですね、共々閲覧しています。
    ttp://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/jpnews/movie.cgi?das_id=D0001300381_00000&seg_number=003
    三式投射器が片舷で7基かそれ以上見え、更に後部砲が連装、煙突後部の上部構造が後端左右を絞った形状から鵜来型で間違いないと思います。(同一艦の連続映像として見てですが)
    「あるいは中心線上の装填台軌条を通って左右の爆雷投射機に装填される」の件が気になっている点です。
    映像でも装填用ダビットの類が見えず、軽い改二型でも162kgある二式爆雷を戦闘中に揺れる艦上で人の手だけで運搬軌道から持ち上げ投射器に載せられるものなのかと。
    装填作業一連の映像なので、ダビットが取り外し式としても差し込み基部くらいは映りそうなものですし、投射器も間隔が狭く、運搬軌道から投射器を越えて投射箭に載せる作業はやり難そうです。
    教範や経験者の手記など、どうしていたか分かる資料は無いものでしょうか。
    WestEnd


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