307 旧帝国海軍 丙型軽巡 大淀の初期状態のカタパルト基部についての疑問です。

これは、従来は1/700ウィーターラインシリーズ等では誤りがあり、新造時の
写真が発見されて、基部に大型のターンテーブルがあった、と認識していました。
(モデルアート11月号臨時増刊 No360『日本海軍艦艇図面集2』P64〜P65)

その根拠となるのが、昭和18年6月に呉に停泊中の鮮明な正横(右舷より)の有名な写真で、確かに、大型カタパルトの基部に、舷側より張り出した構造物が見えます。(例:世界の艦船 増刊44集(1995年8月増刊 P278他)

ところが、雑誌『丸』2011年 10月号で『軍艦 大淀』の特集があり、それに掲載されていたイラストには、このターンテーブルがありません。(紫雲のイラストもある、大型カタパルト装備状態でした。1944年2月、との但し書きがあったように記憶します)

どちらが正しいものと考えたら良いのでしょうか。「丸」の最新号が誤りではないか、と感じますが、大淀は昭和19年3月に連合艦隊旗艦に改装直後の写真も残っています。改装工事が1ヵ月で終わったとも思えないのですが、暫定的な姿なのでしょうか。
TOSHI!!

  1. 今日の話題社「海軍艦艇公式図面集」中の大淀の平面図によると射出機の旋回範囲は艦首尾線より左右30度ずつで、甲板上の円弧軌条(重量負担用)は当然その範囲のみに敷かれてます
    ご指摘の写真に見える舷側の張り出しは円弧の一部でなく舷側に並行の棚のように見えます(正式名称不明)
    よって射出機とは無関係の構造物と推測
    駄レス国務長官

  2. >1.
    ご指南、ありがとうございます。
    世界の艦船『日本海軍巡洋艦史』(1991年9月号増刊32集、No441)のP128に、写真と同掲で側面図があり、これの基部にもターンテーブル様のものが描かれているので、ターンテーブルあり、と認識していました。

    ところが、ご指摘内容を受けて改めて当該側面図を良く見たところ、射出機の重量負担用と思しき支柱(?)状のものが首尾線状に前後1基づつあり、これがおそらく円弧軌条のレールに乗っているもの、と推定できます。

    舷側張出しと思しきものは、その前後支柱より更に首尾線方向に広範囲に描かれているため、写真と併せて、飛行作業時用のキャットウォークの柵、という印象です。

    限定旋回式というのは知りませんでした。ありがとうございます。
    TOSHI!!


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