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WW2時の日米の戦艦などは甲板上にぎっしりと対空機銃が装備されています。 そこで疑問に思ったのですが、(アメリカを例にとると)ボフォース40mmの給弾はどうしていたのでしょう? もちろん銃座に揚弾筒があって、弾庫に繋がったりとかはしていませんよね? となれば、弾をエレベーター?などで弾庫から一旦、最上甲板にあげてから 水平移動で機銃座までもっていったのでしょうか? アメリカなら大量に弾を消費するでしょうが、その大量の弾(40mm弾は1kg弱あり、4連装なら、1回の戦闘分でも数百kgになりそう)を あちこちにある機銃座まで人力で運んだというのも何だか考えにくいと思うのですが・・ 下らない質問かもしれませんが、よろしくお願いします。 yosuke76 |
- 海上自衛隊の旧PF(前身は米タコマ級)に勤務経験のある方から聞いた話ですと、艦底部の弾薬庫から甲板へ弾の入った金属製の弾薬ケース(4クリップ入りで20kgちょい)を人力の簡易デリックで吊り上げ、機銃座の周囲にあるケース固定用の台座まで運んだようです。
同機銃を搭載していた海自の輸送艦や護衛艦も同様でしたので、基本的に人力(人海戦術)で弾薬庫から運び出して所定の場所に置いたと考えて良いかと。
ご質問の米艦とは違いますが、みうら型輸送艦の場合後部居住区の天井と床にハッチがあって居住区の真下が弾薬庫になっていました。
甲板に上記のような人力デリックを設置して弾薬庫から甲板へ吊り上げ、そこから機銃座まで乗員が運んでおりました。
……40ミリ機銃弾用の弾薬ケースは持ち手部分が細くて指に食い込み、一人で運ぶのが酷くきついシロモノでした(経験者)。
薩摩
- http://blogs.yahoo.co.jp/i1hito/4617300.html
米軍の図解マニュアルです。2枚目の絵がわかりやすいかと。
薩摩氏の説明と同様に機銃座の周囲にあるラックにクリップをストックしてたようですね。
http://www.historylink101.com/ww2_navy/org/misc/40mmGunPictures/index.html
薩摩氏の説明や上の図解マニュアルの場合弾薬ケースで運ぶようですが
アラスカ級大型巡洋艦の場合40mmクリップを一個ずつ手渡しで運ぶようです(中ほどに写真が)。
戦艦クラスの写真や解説は見つけきれませんでした。
jas1
- 薩摩さん、jas1さん、ありがとうございます。丁寧な解説で良くわかりました、ありがとうございました。
jas1さんのリンク先の図解だと、(艦によっては)弾薬庫から直接揚弾筒で銃座直下の給弾室まで運ばれることもあったみたいですね。
アラスカの画像では人力ですが、戦艦などの艦首や艦尾などの機銃座では、揚弾筒方式は無理なんでしょうね。
ずうずうしいのですが、関連した追加の質問をさせてください。
jas1さんのリンク
http://blogs.yahoo.co.jp/i1hito/4617300.html
の上から2番目を見て気が付いたのですが、
アメリカ戦艦の副砲(5インチ)は、この図と同じようにそれぞれの砲塔直下に、揚弾筒があってそれが弾薬庫に通じていると思っていいのでしょうか?
舷側の防御甲板の下には機関があるはずで、大量の弾薬を置くスペースがあるのでしょうか?
yosuke76
- >3.
>舷側の防御甲板の下には機関があるはずで、大量の弾薬を置くスペースが
その機関関係区画の間々に、例えば「ニュージャージー」なら片舷2個所ずつ、「ミズーリ」なら片舷3個所ずつの火薬庫とそれに隣接した弾庫兼運弾室があります。 その運弾室から各砲塔下部の揚弾薬室へ揚弾筒、揚薬筒が通じています。
今ではネット上でも米海軍公式の一般配置図が公開されていますので、お探しになって一度ご覧いただくとよくお判りになるでしょう。
艦船ファン
- 艦船ファンさん、ありがとうございます。
探したのですが、公式の一般配置図というのは見つけられませんでした.
ただ、所持している世艦の付録?やWebでの別の図を見ても、米戦艦で機関区の間に弾薬庫あるという図は今まで見たことがないです。
機関区の脇(外舷)ではなく、間々なんでしょうか?
弾庫兼運弾室というのは主防御甲板の下ですよね?各砲塔下部の揚弾薬室というのは主防御甲板の上なんでしょうか?
yosuke76
- 追加です。
ネットで5インチ砲塔の内部の画像を見つけました。
http://sh1.webring.com/people/vu/um_1722/5in_mnt.jpg
艦船ファンさんの記述の通りの構造だと思うのですが、ただこのような弾薬庫スペースが果たして米戦艦のヴァイタルパート内の機関区の間に入りえるか?という疑問が消えません。
もしかして機関区の上の部分(バイタルパート内)に収まっているのでしょうか?
yosuke76
- >>5.& 6.
「機関区」と言われるのがどのようなものを頭に置いておられるのか判りませんが・・・・
例えば「ニュジャージー」の場合なら、1番と2番缶室の間で1番機械室の上、3番と4番缶室の間で3番機械室の上に、通路を挟んで左右それぞれにあります。
そして「ミズーリ」は、更に2番と3番缶室の間で2番機械室の上の区画を変更して、左右舷の5インチ砲用の弾火薬庫をそれぞれ増設しています。
>ネットで5インチ砲塔の内部の画像を見つけました。
残念ながら細部は少々違っていますが、概念的にはこの通りです。
なお、現在では本件に限らず軍事に関することはネット上で沢山の色々な公式資料が公開されており、誰でもが手に入れることができる状況になってきています。 もしこの方面に興味がおありでしたら、是非それらを探すスキルを身に着けられることをお薦めします。 別に難しいことではありません、ちょっとしたキーワードさえ理解されたら簡単なことですから。
艦船ファン
ありがとうございます。
>是非それらを探すスキルを身に着けられることをお薦めします
数時間にわたって、あれやこれやとググってみたのですが・・見つけられませんでした。
ずうずうしいのかもしれませんが、公式の配置図のリンク先を示しては頂けないのでしょうか?
もし、何か不都合があるならば、検索のヒントやキーワードだけでも
yosuke76
- http://www.hnsa.org/doc/plans/
配置図ならここらへんに色々と。
http://www.hnsa.org/doc/plans/bb62.pdf (PDF注意)
「ニュージャージー」ですが10ページ目の3rd Deckを見ると艦船ファン氏が述べている通り
1番・2番缶室の間で1番機械室の上、3番・4番缶室の間で3番機械室の上に
「5" POWDER MAG」、「5" PROJECTILE & HANDLING ROOM」と書かれた部屋と各砲への「5" AMMO HOIST」が見てとれます。
jas1
- >8
U.S.Sの図を探したい場合は、“Blueprints U.S.S 艦名”でググるとヒットし易い。探し難い場合は“plans”のワードも追加するのかな。
例えば、“Blueprints U.S.S Missouri”とするとミズーリの図が最初にヒットする。
>9で紹介されているHPのトップページHistoric Naval Ships Visitors Guide(ttp://www.hnsa.org/index.htm)はブックマークをしておくと良いかもしれない。ここのコンテンツのDocumentsが>9紹介のページのトップになる(尤もplansは更に一つ下だけど)。
当該のコンテンツは艦載兵器を含むマニュアルもあるので、色々と参考になるかと。
伸
- jas1さん、伸さん、ありがとうございました。
ふとした疑問からスタートしたのですが、何かすごく気になってしまったので助かりました。
紹介のサイト、かなり楽しめそうです。
yosuke76