337 船体船図についての質問です。
横截線はFP・AP間を20等分して立てるとのことですが、改装によって喫水が増えた場合その距離が広がると思います。
その際には新しく横截線間のの距離を長くして船体船図を引きなおすのでしょうか?それとも単に喫水線だけを高くしてお茶を濁すのでしょうか?
よろしくお願いします。
st

  1. なかなか回答がつきませんね…
    実際どうなっているのかはわかりませんが、ケースバイケースじゃないでしょうか?

    というのも、質問者さんは垂線間長を20等分するとおっしゃいますが、船舶の正面線図は必ずしもそれが一般的だとは感じないからです。
    たしかに古い艦艇の正面線図などは基本20等分されているようですが、基本10等分されているものや、船舶の規模によっては単位メートルごとに描画される場合もあるようです。
    つまり、時代、組織、船種や改装の規模によって改正図の出し方も異なってくるのではないかと。

    例えば、船体をスクラッチするような大改造の場合は、横截面を新しく取り直すかもしれません。喫水が少し大きくなる程度なら、新しいFPに対応した線を一本付け足すだけかもしれません。逆に喫水が小さくなる場合は、それこそ垂線間長が変化するにもかかわらず、喫水線だけを書き換えるのかもしれませんね。


    いずれにしても、難しい質問だと思いますよ。
    喫水がかわると役所に届け出する必要もあるでしょうし、もし法律に絡むような話ならば、こんな所で尋ねずに専門家の厄介になられるべきでしょう。


    長々と駄文失礼しました。

    太助

  2. ご回答ありがとうございます。
    帝国海軍の戦艦に改装でバルジを装着、改装による重量増加で喫水が深くなった場合、線図にはバルジを描き足すだけなのか、新しく描きおこすのか?という疑問から質問をさせていただきました。
    やはりケースバイケースだとしか言いようがないようですね。
    st

  3. 満載喫水線(LWL/Load Water Line)位置での水線面の前端をFP、伝統的に舵軸の中心をAPと呼んで、喫水によらず固定の位置です。
    AP-FPは、壁、肋骨の位置決めの基準点なので、計画喫水を変えても動かしません。なので、旧図を流用というのが回答です。
    バルジは、船体重量の増加に対して喫水があまり増えないように追加するので、喫水は大きくは変わらず、AP-FP間も全長に比しわずかしか変わりません。=再作図はしないです。信濃の例では、元のLWLに新しいLWLを1本描き足してます。
    船体船図は、船底から上甲板まであって、喫水線より上=乾舷の部分も作図します。
    今頃は船体船図は3次元のデジタルデータですので、どの位置でもどの角度でも断面図を書くことができます。
    船体船図は、キーワード「船体船図」で検索すると、例を見れます。
    IWA


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