341 金剛型戦艦の新造時の計画速力は、64,000馬力で27.5ノットだと記憶していますが、
公試運転では、約78,000から80,000馬力くらい出ているようです。
このときの速力が、27.5ノット+くらい(27.5ないし27.8)だと思いましたが、計画馬力で計画速力が発揮しうるなら、公試の出力ならば、28ノット+は出ていてもおかしくないように思います。これは計画が甘かったのででょうか。それとも別の理由でもあるのでしょうか。
なお、この時代の蒸気タービンは、計画値を大きく上回る出力を発揮していることが多々あることは承知しております。
俺の塩

  1. 既にあちこちに、正しいか否かは知りませんが一応の答が掲載されている質問を、何故ここでなさるのでしょうか。それらの答えで不満があるのであれば、それを踏まえて再度質問をなされては如何でしょうか。
     例えば、金剛に限らず、我国の戦艦の砲塔動力は蒸気ですが、最大速度を発揮している際に砲塔を定格で操作することは可能でしょうか。若し可能であれば(ボイラにその容量があれば)、その蒸気をタービンにまわし、タービンを過負荷で運転することは可能でしょうか、あるいはそのあたりに何か過誤は無いでしょうか等です。(但し、これが本当か否かは、小生は知りません。なお、米国の新戦艦の砲塔動力は電動油圧であり、ディーゼル発電機を積んでいるため、最大速度での砲塔の操作は可能と思います。また、アイオワ級が再度現役になった際に、大容量の発電能力を有するのにも関わらず新たに設置する電子機器のために発電容量を増加したのは、従来の発電容量は砲塔動力に必要なためと思います。当時の世界の艦船の説明は、ピントハズレと思います。)
    UK

  2. 公試運転中に砲塔の操作などは行ないません
    (砲こう公試や水雷公試などは個別に行ないます)
    タイプシップのHMSライオン(70,000shp)より排水量・船体幅・計画速力とも微増の金剛の計画出力が約1割減の64,000shpなどというコトは通常考えられませんから、そこには何らかの意図が働いたと見るべきでしょう
    一番の可能性は、部外に対して「64,000shp、26ノット」(扶桑の23ノットに対して金剛は3ノット増)と内輪に公表するつもりが、速力だけ実測値が天下に知られてしまった(英国で公試のため)ためではないでしょうか
    福田啓二著「軍艦基本計画資料」(自筆メモの集成)では金剛(旧)のshpとして73,000、当時のJANE年鑑には78,000の記載がありますので、関係者にはその程度の実力と認識されてたものと思われます
    駄レス国務長官

  3. 便乗質問ですが、旧海軍や英国海軍のボイラの容量は、(設計上の最大速度を発揮しつつ砲戦を行うことが可能である様に)最大速度を発揮するのに必要な容量+砲塔動力に必要な容量だったのでしょうか。若しそうであれば、緊急時には砲塔は動かさずにその分の蒸気をタービンにまわせば、タービンにとっては好ましいことではありませんが(また、復水器にも余裕があったり海水温度が多少とも低ければ)、過負荷で最大速度以上を発揮可能となります。また、実戦で、最大速度以上を発揮した話もチョイチョイ読んだことが在りますので。
    UK

  4. >1.で回答しておきながら>3.で便乗質問とはどういうコトでしょうか
    駄レス国務長官

  5. 便乗質問をした理由は、2に「公試運転中に砲等の操作などは行いません」と記されているからです。重要な試験は個別に行われることは、小生にも判っています。小生が問題にしたのは、ボイラ容量の決定に際して、実戦で戦艦等が最大速度を発揮中に、砲塔の操作(砲戦)をも行う様に計画されているか否かです。例えば、戦艦の装甲の厚さですが、最小の安全距離であれば、艦の進行方向は敵弾が飛んでくる方向に対して多少傾いた状態を基準としている様です(堀氏等)。近年であれば、空母が最大速度を発揮中に、蒸気カタパルトを用いて搭載機の発艦を行える様に計画されているか否かです。若し、ボイラ要領がその様に計画されているのであれば、幾つかの資料におけるボイラの出力の不明確さや実戦で最大速度以上の速度を出したことがある等の、幾つかの疑問点に対する説明理由になると思われたからです。
    UK

  6. >2.の補足
    金剛型の新造公試では2/10で約1万5千、4/10で約3万、6/10で約4万5千、8/10で約6万軸馬力を発揮してますから、7万5千が10/10(計画出力)と見て良さそうです

    >5.
    日本海軍であれば昭和6年制定の機関計画内規0300と0304に
     主タービンの力量は戦艦11/10全力、その他10.5/10全力を過負荷全力とする
     主缶の力量は主機(計画全力)+航海用補機(別表の比率)+航海用以外の補機(水圧機・発電機などは2/3力量)の蒸気消費量の合計とする
     主缶の過負荷全力は計画燃焼度の1.25倍の燃焼度とする
    となってます
    それ以前の時期や他海軍に関しては手元に資料がありません
    駄レス国務長官

  7. >1.
    アイオワ級の発電機は常用が1,250kWのターボ発電機8基で、ディーゼル発電機250kW2基は非常用ですんで念のため申し添えます

    駄レス国務長官

  8. >7.誤解を生じさせる記載の御指摘有難う御座います。「新戦艦」は、「ノースカロライナ級」と訂正させて頂きます。
    UK

  9. ときに貴殿の>5.「幾つかの疑問点」は解消したんでしょうか
    駄レス国務長官

  10. 全ては、解消していません。疑問点は、自分なりに考えて、解消していく心算です。
    それはそうと(本来の質問えの回答からはそれますが)、現在の艦艇は軍事機密、国家機密があるため止むをえませんが、昔の艦艇についても、雑誌やインターネットにはいい加減な記載、不明確な記載が多いですね。例えば、世界の艦船の654号36頁、同225号14、15頁の図面では、アイオワ級の舷側装甲が舷側外板に直接取付けた垂直の(傾斜していない)厚さ307ミリあるいは310ミリとなっていますが、同じ号の写真では、明白にインターナルアーマーです。大和型の舷側装甲の厚さも、水平に計った厚さなのか、板厚さなのか不明です(小生の検討では、板厚さのようです)。イタリーの戦艦の舷側中央上部には70ミリの装甲が図示されているが、写真では大きな窓が多数並んでいます。しかし、その理由は何も記載していない。写真で判る装甲ですらこんな程度です。ましてや、最大速度、軸馬力、主砲の発射速度等、どこまで本当やら。
    UK

  11. >9.でお尋ねしたのは貴殿の個人的感想ではなくて>3.&>5.の便乗質問に対する小職の>6.の回答がお役に立てたかどうかなんですケド
    駄レス国務長官

  12. 役立ちました。どうも有難う御座います。
    UK

  13. 質問者様は如何でしょうか
    駄レス国務長官


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