348 こんにちは。また質問させていただきます。
軍艦の艦内の武器庫には歩兵用の武器がしまってあって、乗員を武装させて自艦警備・船舶臨検・上陸戦闘などに用いますよね。
一般的には自艦乗員の何割の人数を武装できる武器が搭載されているんでしょうか。

また武器の種類は小銃・拳銃・手榴弾までは当然と思いますが、先日横須賀で一般公開された空母GWには擲弾発射機つき小銃・散弾銃・軽機関銃・ボディアーマーと盾などが展示されていました。大型艦とはいえこのような多彩な武器を用意するのは米海軍ぐらいなんでしょうか。
フォンデアたん

  1. 残念ながら、それらに関するデータが公開されたケースはない様です。
    ただ、私自身20年以上前に海上自衛隊にちょっとだけいた経験からすると、小銃・拳銃・ショットガン(乗員が持っている写真が公表されたことがあります)合わせても護衛艦1隻当りで十数丁〜数十丁程度でしょう。
    ちなみに、私が某教育隊にいた時、武器庫にはM1・64式小銃の他に、62式
    機関銃やM3A1グリースガン、BAR等があったのを記憶しています。
    なお、米海軍の空母の場合、対テロ対策もあるでしょうが、空母の警備・憲兵役として海兵隊員が乗り込む事が、警備用の武装が充実している要因である様に思います。
    瀬戸の住人

  2.  今までですと、一般的には拳銃は士官数、小銃は下士官兵数の10〜30%程度、これに機銃及びショットガンなど、そして司令部設備があればそれ相当のものが加わるのが普通でした。

     しかしながら水上艦艇における小火器の装備は、ひとえにその艦の想定される任務、状勢、その海軍の特質などにより異なると言えます。

     例えば、空母などですとパイロット装備用の拳銃がありますし、米海軍などの様に海兵隊が固有定員として乗艦している場合にはこれの装備が更に増えることになります。 (米海軍の場合、海兵隊員用と一般乗員用では武器庫が異なります。) またフランス海軍のように植民地警備任務があればそれ用の装備となります。

     そして特に冷戦後の昨今は、対テロも含めこの方面の装備の充実が行われているのはご承知のとおりで、これは何も米海軍に限ったことではありません。

     海自でも同じことで、不審船対処や中東派遣などの任務が増えましたので、ミニミや重機などその装備が充実されつつあります。

     因みに、旧海軍では拳銃が士官・准士官の定員数、小銃が下士官兵の定員数の30%が標準で、これに機銃、小口径砲(野戦砲架)などを加えたものが元々の艦の固有装備で、更に任務上必要があれば増備されます。

    艦船ファン

  3. 瀬戸の住人様、艦船ファン様、回答ありがとうございました。おかげさまでかなりはっきりした答えが出ました。
    海自も散弾銃を持っていたのははじめて知りました。
    旧海軍は艦内に野戦砲まで用意する場合もあったとは驚きでした。陸軍で言う迫撃砲や歩兵砲に相当するものだったと想像しますが、海軍が陸戦隊にかなり力を入れていた様子がうかがえました。
    フォンデアたん


Back