359 356を読んで思ったのですが、クイーン・エリザベス級はなんであんなに改装の度合いがちぐはぐなんでしょうか?シュットランド海戦のままのやつから副砲を全廃して対空砲に変えたやつまで。おまけにその途中の状態のものもあったりして。
運用上支障はなかったのでしょうか?
wittmann

  1. 第2次改装の有無と施工年度の違いによります
    一番早いウォースパイト(1934〜37)が副砲一部残置
    QE(1937〜41)とヴァリアント(1937〜37)が副砲全廃
    バーラムとマレーヤが第2次未改装
    ですが統一運用上問題となる速力については大差ありません
    (全艦同時に改装しない理由はお分かりですね)
    あと全艦が第1次改装でバルヂ付加、誘導煙突化、対空兵装強化などを行なってますので、ヂャットランド海戦当時のままの艦は存在しません
    駄レス国務長官

  2. 訂正
    ヴァリアント(1937〜37)

    ヴァリアント(1937〜39)



    駄レス国務長官

  3. 「バーラム」は1940年よりクイン・エリザベス型戦艦の最後を飾って第二次改装を受ける予定でしたが、WW2開戦のため大改装を中止し、その状態で戦没しました。

    >>駄レス国務長官様

    「マレーヤ」は姉妹艦より規模が小さいながらも、1934.10〜37.1年に第二次改装を実施されていなかったでしょうか。

    ただ、ほぼ同時期に第二次改装を受けた「ウォースパイト」と比較して、何であれほど改装内容に相違があるのか疑問です。
    大改装後の「マレーヤ」(比較的小改装)「ウォースパイト」(根本的大改装)両艦の実績比較実験だったのでしょうか。

    あるいは日本海軍の「比叡」が大和型戦艦への実験的改装を受けたように、「ウォースパイト」大改装はキング・ジョージ五世型建造に向けた実験だったのだろうかという気もいたします。
    Ranchan

  4. >3.
    > 「マレーヤ」は姉妹艦より規模が小さいながらも、1934.10〜37.1年に第二次改装を実施されていなかったでしょうか。

    そうでした、失礼
    あと速力も機関換装したQEとヴァリアントに対して位置をキープできなかった(遅れ勝ち)とのコトです
    お詫びして訂正します

    > 「ウォースパイト」大改装はキング・ジョージ五世型建造に向けた実験だったのだろうかという気もいたします。

    塔型艦橋に関して言えばその通りと思われます
    駄レス国務長官

  5. >あと速力も機関換装したQEとヴァリアントに対して位置をキープできなかった

    ということで弊害もあったということで理解しました。
    一次改装は全艦受けていたんですね。すいません。調査不足でした。
    写真だけみるとほとんど変わりないんですよね。
    wittman

  6. 戦艦ワースパイトという本を買ってきました。
    1940.7.9のカラブリア海戦でイタリアの巡洋艦を追いかけたワースパイトがマラヤとロイヤルソブリンを引き離してしまったので回頭をして2艦を待つことになったそうです。それでも両艦は追いつけずイタリアの2戦艦と単独で交戦するはめになった。
    結局マラヤは5回斉射だけでイタリアの戦艦に逃げられています。
    wittmann

  7. >6
    それは「『ウォースパイト』に足の遅い『マレーヤ』『ロイアル・サブリン』が追い付けなかったから」ではなく、

    「『ウォースパイト』(フォースB)と『マレーヤ』『ロイアル・サブリン』(フォースC)は指揮系統が別々の艦隊に所属していた(「マレーヤ」はペアである足の遅い「ロイアル・サブリン」に合わせて行動していたから遅れた)」

    のが原因であろうと思います。

    足が遅いと責められるべきは「ロイアル・サブリン」だったのではと。
    Ranchan

  8.  QE2級の竣工時の満載排水量は31500tとなっております。これがマレーヤの場合、1944年中期で37710tとなっており、ウォースパイトの場合は1937年の数値ですが、36450tとなっております。これに対して、竣工時の機関出力は56000shpで、マレーヤは機関そのものの大きな変更はないのに対して、ウォースパイトは80000shpに強化されており、新造時の23kntを上回る23.5kntを発揮したと記録されています。したがって、カラブリア沖海戦時のマレーヤの速力はウォースパイトよりかなり低かったと思われます。
     一方、新造時、満載31000t、40000shp、23kntだったR型は改装により33560-35390tに達していますが、機関出力の強化はされておらず、かなりの速力の低下をきたしていたと思われます。おそらく、マレーヤよりも遅かったのではないかと推測されます。また、ウォースパイトの主砲塔は30゚の仰角が取れるように改正されておりますが、マレーヤ、ロイヤル・サヴリンともにそのような改正は行われておらず、従来の20゚のままでした。実際、ウォースパイトが距離24000mでチェーザレに命中弾を与えて速力を低下させた際、マレーヤの砲弾は、チェーザレの2500m手前に落下しております。
     これが、ウォースパイトを独立旗艦として駆逐艦とともにB部隊とし、マレーヤ、ロイヤル・サヴリンをイーグルと組み合わせ、駆逐艦とともにC部隊としてプライダム・ウィッペル中将の指揮下においた理由の一つだとは思います。しかし、プライダム・ウィッペルは地中海艦隊司令長官カニンガム大将の配下にあります。当然、C部隊はカニンガムの命令に従って行動します。
     実際、海戦時の各艦の航跡図、
     http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/9/9e/Www2mR060Calabria.GIF
     を見ても、ウォースパイトはマレーヤの到着を待ってはいても、C部隊を待ってはいないように見受けられますし、マレーヤはロイヤル・サヴリンを置き去りにしているように思うのですが。
     
    hush


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