719 いつもご教授頂き有り難うございます。
旧日本海軍の軍艦旗と戦闘旗についてお伺いいたします。

軍艦旗=戦闘旗であり、非戦闘時に艦尾旗竿に掲揚されている旭日旗を「軍艦旗」、戦闘時にメインマストのガーフにに掲揚する旭日旗を「戦闘旗」と呼称する。(戦闘時はメインマストのガーフに掲揚されている旭日旗×1)と理解していたのですが、あるサイトでは「軍艦旗と戦闘旗は別物で、別途掲揚する。戦闘時はメインマストのガーフに「軍艦旗」としての旭日旗と別にメインマストの頂に「戦闘旗」としての旭日旗をおのおの掲揚、旭日旗×2を掲揚する」と解説されていました。
実際はどうだったのでしょう?

よろしくお願い致します。
Ranchan

  1. 旗章令の戦闘時の文言を見ると、軍艦旗の「外に」と書いてあるので2枚という事になりそうですね。

    ttp://navgunschl.sblo.jp/article/21310817.html

    暇人

  2.  出品時から注目していたのですが(「持っています」と言えないのが情けない)、こんなものがありました。

    「伝 榛名 戦艦 戦闘旗」
    http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s473211142
    「戦闘旗 空母 赤城」
    http://aucview.aucfan.com/yahoo/194201298/
    http://fxsofamcb.sblo.jp/article/147766460.html
    バツ

  3. 私も最近ご教授いただいたのですが、軍艦旗と別に戦闘旗を掲揚します。
    http://www.sakai.zaq.ne.jp/duehv307/sinjyuwann.html
    「赤城」が攻撃隊を発艦している写真で、鮮明に確認できます。
    また、対空戦闘中に米軍から空撮された写真(エンガノ沖の「瑞鳳」など)でも何点か確認できるものがありますが、不鮮明です。
    2次大戦では昼間砲戦があまり生起しなかったためか、水上戦闘中に掲揚している写真は確認できていません。日清・日露戦争では、写真や絵画で見ることができます。

    掲揚。降下の具体的なタイミングについては、勉強不足です。
    「戦闘中」の明確な定義など、ご存知の方がいらっしゃいましたら、私もご教授を仰ぎたいと思います。
    YK

  4. 「戦闘時」という公式の定義はありません。 狭義には個艦において「(対空)戦闘」の号令がかかった時から「戦闘要具収め」までを言いますが、部隊として行動中は「戦闘行動を開始した時から終了まで」とされています。

    ただし、戦闘旗の掲揚時期は艦長の指示により総員配置に就いた時、又は早めに総員配置に就けた場合はその後の適時の時期の場合もあります。

    また、部隊の場合は旗艦の掲揚に併せて掲揚するのが通常です。

    なお、戦闘旗という特別な旗があるわけではなく、艦尾又は後檣ガフに掲揚する通称「艦旗」も戦闘時に揚げる戦闘旗も全く同じ普通の軍艦旗です。 単に掲げる場所による名称に過ぎません。

    かつ、合戦準備の時にいつでも掲揚できるように後檣に準備していますので、迅速に揚げるための特別な金具などというものが必要になるわけではありません。

    (というより、旗章・旗旒はどのようなものでも迅速に揚げる(綴れる)ように上下に金具がついています)

    まあ「記念軍艦旗」なら別ですが、単に“戦闘旗と言われている”だけでは・・・・


    艦船ファン

  5. 艦船ファン様

    具体的な掲揚時期について、ご解説いただきありがとうございます。
    空母における航空戦の場合には、攻撃隊発艦の場面で掲揚している写真は確認できますが、着艦収容時には掲揚していないようです。
    航空戦における戦闘旗の降下時期は、攻撃隊発艦終了時でしょうか?
    それとも攻撃隊からの攻撃終了ないし帰投する旨の通報を受信した時でしょうか?
    追加質問となり恐縮ですが、よろしくお願いします。

    >旗章・旗旒はどのようなものでも迅速に揚げる(綴れる)ように上下に金具がついています
    自衛艦の場合は、国旗及び自衛艦旗の上端には金具が付いておらず、揚旗線を結索するようになっています。
    日本海軍の国旗・軍艦旗は、上端にも金具が付いていたのでしょうか?
    重ね重ね、よろしくお願い致します。
    YK

  6. >航空戦の場合には
    明確な規定がありませんので不明ですが、おそらくその時その時の指揮官の判断であったと考えられます。

    >自衛艦の場合は、国旗及び自衛艦旗の上端には金具が付いておらず
    よくご存じですね。 ただし、揚旗線の端末と結索するのではなく、端末の金具に巻き付けるように結び止めてコブ状にします。

    元々は上下に金具があり、揚旗線両端の金具にそれぞれつけるようになっていました。 しかしながら、これですと上端部が旗竿の滑車に巻き込んでしまうことと、旗を繋止する上下位置が定まらずその時その時で旗竿先端からの高さが不揃いになるため、現在ではこの形にして巻き込み防止と上限のストッパーとしています。

    艦船ファン

  7. >おそらくその時その時の指揮官の判断であったと考えられます。
    わかりました。
    ありがとうございます。

    >端末の金具に巻き付けるように結び止めてコブ状にします。
    現役の航海科信号員です。
    現在の自衛艦旗の上端側に金具は付いておりません。
    自衛艦旗を受領した後に、上端の索が輪っかになるようにツワインで縫い止めます。
    前後部旗竿とメインマスト中央の揚旗線も、上端側は金具が付いていないので、この揚旗線の索端を艦旗上端の輪っかに二重つなぎして掲揚します。
    自衛艦旗も、古くは金具がついていたのでしょうか?
    また、軍艦旗については、現存しているものの写真を見る限りは金具がないようでしたので、当時は付いていたのかと思い質問させていただきました。
    YK

  8. 部内の方でしたら自衛艦旗の元々のことは制定時の資料などをご覧いただければよろしいかと。

    現役の方のお話しですので、現在ではそのようにしている艦艇がある(全部かどうかは判りませんが)ということなのでしょう。 第1術科学校航海科の指導かもしれませんが。

    規則も規定もないことですので、調達の仕様書に基づき業者が納入したものを各艦が消耗費の中で補給所から受け、最終的にはそれを各艦毎で手を入れるということですね。

    いずれにしましても、>1.でご紹介のブログにもあるとおり、海上自衛隊には戦闘旗についての規則はおろかその概念もありませんので、本題の主旨から外れますのでこの辺で。

    艦船ファン

  9. 艦船ファン様のおっしゃる通り、明文化された規則がないことだからこそ、当時を知る方の証言が重要なのはお分かりいただけるかと思います。
    その上で、>2でバツ様が紹介された戦闘旗用旭日旗の資料的価値を否定なさるのであれば、それ相応の根拠を示すのが筋かと存じます。

    私は、海上自衛隊に戦闘旗があるかどうかなど問題にしていなく、当時の軍艦旗について自衛艦旗と対比してご質問したところ、
    >端末の金具に巻き付けるように
    などと、本題の主旨から外れた主張をなさったのは艦船ファン様ご自身です。
    私がお伺いしたのは、あくまで「日本海軍の国旗・軍艦旗は、上端にも金具が付いていたのでしょうか?」です。
    >6でご回答いただいた「元々は」以下の文が、日本海軍時代を指すということでしたら、了解いたしました。
    YK

  10. 本題に関することですので

    >それ相応の根拠を示すのが筋かと

    日本海軍の戦闘旗についてご理解いただけていないようで残念です。 ちゃんと明文化されていますので、規則をきちんとご確認下さい。

    既に申し上げていますように軍艦旗と異なった様式の「戦闘旗」というものがあるわけではありません。 実際の戦闘時にメインマストに掲げられて初めてその軍艦旗を戦闘旗と言うのです。 要するに“物”ではなく“状態”です。 金具がついているとか、個艦で手を入れているとか、などは全く関係ありません。 どの様なものであろうと、実際に掲げられなければそれはあくまでも単なる軍艦旗の一つに過ぎないのです。

    ですから日本海軍では実際に戦闘旗として掲揚された軍艦旗の内、1戦役に1旒を「記念軍艦旗」として保管・保存する規則を設けているのであって、それを「記念戦闘旗」とは言わないのです。

    したがって、>>2.で紹介された軍艦旗が戦闘旗として何れかの海戦で“実際に掲揚された”という証拠があるのでしょうか、と申し上げているのです。 当然その有無について私が提示できるわけがありません。

    その根拠がない限り、それはあくまでも単なる「軍艦旗」の一つに過ぎないのです。 もちろん、“と言われている”という文言を信用するかどうかは個人の問題ですね。

    (なぜ同じ旗の写真が一方では「榛名」のもの、他方では「赤城」のものとなっているのかは知りませんが。)

    >ということでしたら、了解いたしました。

    それは貴殿個人の問題ですのでご自由にどうぞ。

    艦船ファン

  11. 戦闘旗が海軍旗章令に明示されていることは存じております。
    あなたの>8における「規則も規定もないことですので」を受けての、私の「明文化された規則がないことだからこそ」ですので、普通に読解いただければ、これは軍艦旗の端末処理の話とご理解いただけると思うのですが…。

    私が金具の有無に興味をそそられるのは、それこそ私も今まで軍艦旗と戦闘旗は物としては同一のものと認識していたからです。
    そして、現存する軍艦旗には金具が付いておらず、自衛艦旗と同じ端末処理がされています。
    「陸奥」軍艦旗
    http://silentvoice.moe-nifty.com/blog/2014/11/post-fb7e.html
    「秋津洲」軍艦旗
    http://p.twipple.jp/e6SYk
    しかし、艦船ファン様が>4において「旗章・旗旒はどのようなものでも迅速に揚げる(綴れる)ように上下に金具がついています」と書き込まれましたので、確認のため質問させていただきました。
    >2の写真のものの戦闘旗としての真贋は改めて検証しなければなりませんが、それこそ本題から離れますのでこの場では不要と考えます。
    同じ写真に異なる艦名が書かれているのは、私も胡散臭いと思いますが(笑)
    YK


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