760 第二次世界大戦時の有名なジョークに、ノルマンディー上陸作戦時の英国戦艦「ウォースパイト」に、ドイツ水雷艇が突っ込んで行ったのに戦艦からは、何の動きもなし。誰もが怪訝に思っていたら、士官が一言「おかしすぎて撃てないんだろう?」というのが有りますが
水雷艇、魚雷艇が魚雷を当てられる有効射程ってどのくらいでしょうか?あと潜水艦や駆逐艦、巡洋艦ではどんなものなのでしょうか?
まさのり

  1. この場合の有効射程とは、おおざっぱに「命中を期待できる距離」ぐらいの意味でしょうか。

    そうであれば、そんなものは戦況や戦術、発射管数、環境などの要素次第でいくらでも変わりますよ。一言で有効射程は何メートルと、言えるものではありません。


    例えば戦況。
    相手が損傷して速度が落ちていれば当てやすくなります。
    そうなれば、多少遠くから撃っても当たるでしょう。
    一方、無傷の敵艦相手ならば、相当接近して撃たないと回避されるでしょう。

    例えば戦術。
    日本の水雷戦隊が完成させた、「予想される相手の行動範囲を塗りつぶす」統制雷撃法ならば、多少遠くても当たる可能性はありますが、そうでなければ、急に舵を切られれば回避される可能性もあるため、有効射程はその分短くなるでしょう。

    例えば発射管数。
    装備している魚雷の射線数が多い方が当たりやすくなりますから、多少遠くても当たる可能性が高くなりますし、射線数が少なければ逆になります。これは、個々の艦の発射管数の話もそうですし、艦隊や戦隊全体での話もそうです。

    例えば環境。
    夜戦の方が、昼間よりも魚雷発見率が下がりますから、多少遠くても効果は望めるでしょう。また同じ夜間でも、月齢ゼロの咫尺を弁ぜぬ暗夜と、月齢十五の煌々とした月明かりの下では、発見率に差が出ますから、有効射程にも影響を与えるでしょう。


    そしてそもそも魚雷は、それがたとえ酸素魚雷であったとしても「接近して」撃つものです。遠距離から当てるには誘導魚雷を持ち出さなければ無理でしょう。


    長々書きましたが、

    ・戦況や戦術、発射管数、環境などの条件が限定されていない
    ・誘導魚雷を考慮するのか否か、考慮する場合、その誘導方法の信頼性はどの程度か

    という部分を省いてしまっては、たとえここの碩学の皆様の知識をもってしても、回答のしようがないのではないかと思いますが。
    Jack

  2. ザクっと言います。
    日本海軍では巡洋艦、駆逐艦、潜水艦なんかの複数魚雷をバラ撒ける場合で10km,
    甲標的は1km以内です。
    無頼庵


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