775 伝声管の歴史を教えてください。

少なくとも19世紀ごろから使われ始めたということは分かっていて、どうもトラファルガー沖海戦のヴィクトリー号に銅製の伝声管らしきものが搭載されていたらしいという記述も見つけました。
しかし、具体的にいつどの国で発明されたかがわかりません。英語版Wikiには1780年ごろにアイディアがあったような記述がありますが、不明瞭です。

日本にはいつ、導入されどのように普及したのでしょうか?
おうる

  1.  Speaking tubeで検索をかけるといろいろ出てきますが、19世紀中葉あたりから使われていたようです。なお、ヴィクトリーで使用されていたCopper voice pipeは、画像検索をしてみると拡声器のようなものが出てきますので、違うもののようです。
     また、アジア歴史資料センターでの検索の結果では、リファレンス・コードC11019285700で表示される第1水雷へ伝声管2個装備の件が一番古く、1884年のものです。
     
    hush

  2. 回答ありがとうございます。

    私が「Copper voice pipe」で画像検索した限りでは、最初の6枚は銅製の伝声管(のマウスピース部分)の画像がヒットしました。
    ただ、「copper voice pipe victory」や「copper voice pipe hms victory」にすると伝声管の画像がヒットしなくなってしまいます。
    「copper voice pipe」ってのは間違いなく銅製伝声管のことだろうとは思うのですが、ヴィクトリー号に搭載されていたかどうかとなると疑問符が付くような気がします。
    帆船って進路を変えるためには大人数で帆も調整しなきゃいけないので、そもそも伝声管のようなものが必要なのか(どうせ乗組員の大半が対応するから伝声管使わなくても命令は一々全艦に伝わりそう)という疑問もあります。
    おうる

  3.  "Copper voice pipe"と、限定符付で画像検索したところ、メガフォンが出てきます。しかし、これを該当ページで確認したところ、20世紀初頭の話である上に、画像とはまったく関係のないところで、Copper voice pipeという語が使用されていたことが判明しました。したがいまして、1の上段で書きましたことはまったく私の勘違いによるもので、汗顔致しております。
     申し訳ないので、いろいろと調べてみたのですが、平凡社の百科事典には項目すらなく、「日本国語辞典」にも初出例が1955年の堀田善衛の文章が出てくる始末で、まったく参考になりませんでした。
     ただ、御質問にあります英語版Wikipediaには、ヴィクトリーが被弾して舵輪が使えなくなった際に、艦底の舵を直接操縦するのにCopper voice pipeが使われたとあります。それが事実であるのなら、1803年頃に2層、3層戦列艦にCopper voice pipeが装備されたというのも事実だろうと思われますし、1780年頃にキャンバス製の伝声管をという話も同様だろうと考えています。
     間違った情報で、無益な時間を使わせてしまったことを心よりお詫び申し上げます。
     
    hush


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