787 空母艦載機の流星が着艦制動装置の能力不足で赤城などで運用できないというのは聞いたのですが烈風や彩雲も運用できなかったのでしょうか?
fff

  1. 烈風は赤城どころか大鳳型以前に建造された空母全てが改装しない限り運用は不可能です。
    まず烈風と彩雲は機体重量は4トン以上あります。大鳳型以前の空母の着艦制動装置は呉式もしくは空技廠式で、これらの重量制限は4トンまでです。つまり積みたくても積めないんですよね。破損する危険性が高いので。三式着艦制動装置は6トンまでなので烈風も運用できます。

    さらに烈風や彩雲は機体が大きいので大鳳型以前の空母はエレベーターを改装する必要があります。
    日本海軍は手押しでエレベーターまで運びますからエレベーターが狭いと運用できません


    キッシュ

  2. そうなんですね。
    では、紫電改の艦載機型(試製紫電改二でしたっけ?)はどうなんでしょう?
    信濃へ着艦したというのは聞いたことがありますが重量がどの程度の機体なのかわからないので。
    fff

  3. 試製紫電改改二は重量が不明でして…まあどちらにせよ上記のような改装をしないと運用が大変なのは確かです


    ※蛇足
    ただ翔鶴型や飛鷹型の場合空虚重量が3223kg、全備重量5トンを超える天山を運用して発着艦させてます。だから着艦寸前に爆弾を投棄し、燃料を排出させて機体を軽くして着艦していたのでしょうかね?


    キッシュ

  4. 着艦時の機体が4トン以下であれば良いだけなんで自重3トンちょいの烈風を既存空母で運用する事は十分可能です。
    というかミッドウェーで大型2隻(赤城、加賀)&高速中型空母2隻(蒼龍、飛龍)を失った結果として小型低速の改装空母でも運用可能な離着艦性能を求められたのが現実の烈風なんですが。
    烈風が十七試でいつ要求仕様が固まったかを考えるべきでは?
    天山にしても同じ、着艦時に4トン以下であれば良いだけです(爆弾or魚雷は通常着艦前に投棄するものです)。
    薩摩

  5. そうでしたね。烈風の自重に関して失念していました

    でも烈風さん機体サイズが…
    さらに量産型の烈風11型は折り畳み機構が無いこともあり、大鳳型以前はエレベーターサイズ的にやはり未改装では運用は難しいのは?

    ただ、烈風の場合発着艦試験はしておらず、艦載機運用が謎の部分が多いので私の個人的な意見に過ぎないのですが。


    キッシュ

  6. 烈風の小型空母発着艦能力に関しては計画のみであり実際に試験を行ったわけではないので本当に小型改装空母で運用できた実例がないのでなんとも言えません

    量産型烈風のサイズは縦11m横14.0m(三号機以降から折り畳み機構無し)※A7M2三号機までは主翼先端の1.7m部分が折りたためたためその場合は横10.6m

    さすがにすべて手打ちはしんどいのでヤフー知恵よりエレベーターサイズの数字コピペします

    赤城(改装後)

    前部エレベーター:縦 11.8m 横 16m

    中央エレベーター:縦 11.8m 横 13m

    後部エレベーター:縦 12.8m 横 8.4m(初期の三段空母時代のまま)

    加賀(大改装後)

    前部:11.5m×12.0m

    中部:10.7m×15.9m

    後部:12.8m×9.2m


    飛龍

    前部エレベーター:縦 13m 横 16m

    中央エレベーター:縦 13m 横 12m

    後部エレベーター:縦 11.8m 横 13m



    翔鶴型

    前部エレベーター:縦 13m 横 16m

    中央、後部:エレベーター:縦 13m 横 12m(14.5mの説もあり)

    龍驤

    前部エレベーター:縦 11.1m 横 15.7m

    後部エレベーター:縦 10.8m 横 8m



    瑞鳳型

    前部エレベーター:縦 13m 横 12m

    後部エレベーター:縦 12m 横 10.8m



    千歳型

    前部、後部エレベーター:縦 13m 横 11.6m



    大鷹型

    前部エレベーター:縦 12m 横 13m

    後部エレベーター:縦 13m 横 12m



    飛鷹型

    前部、後部エレベーター:縦 14m 横 14m


    ちょっとエレベーターが狭い気がしますね 
    谷岡

  7. 特に赤城、加賀は一番広い前部エレベーターでも縦でわずか80cmしか余裕がないので実質烈風は運用できません

    龍驤はわずか10cmでこちらも実質無理です

    千歳型大鷹型もギリギリ運用できるかできないかですね

    谷岡

  8. ※5、6
    烈風は途中から艦載機ではなく陸戦として試作が進んでいるという事をお忘れなく(昭和19年8月に艦戦としては不採用)。
    艦載機のまま計画が進んでいれば初期計画の通り主翼の折り畳み機構は残されていたでしょうし、実質陸上戦闘機として作られた現実の烈風を出して機体サイズを云々言う事にあまり意味はないと思います。
    少なくとも「初期計画の通り艦戦として試作が続いた」のであれば既存空母での運用に問題が無いよう折り畳み機構に伴う主翼強度改善などが配慮されたのは確実では?
    薩摩

  9. IFの話であって、現実で量産された烈風は空母で運用するには厳しいのは変わりないと思うのですが…

    IFを持ち出すのならなんでもアリになってしまいます


    キッシュ

  10. 訂正

    IFの話であって、現実で量産された烈風は大鳳型以前の空母で未改装のまま運用するには厳しいのは変わりないと思うのですが…
    キッシュ

  11. 烈風と流星のサイズなのですが水平状態では確かに谷岡さんのおっしゃる通りのサイズです。
    しかし、空母甲板上なら三点静止状態なのでそれぞれ烈風の全長は10.758m、流星の全長ももう少し縮むと思います。
    焼け石に水程度ですがこれでは駄目なのでしょうか?
    それと申し訳ありませんが烈風はA7M2が艦載機として完成していたらという想定で私は考えていたので折り畳み機構はあるという条件でお願いします。
    fff

  12. >>11

    むしろ三点着陸の状態では機体を斜めにするためプロペラ直径が長いのでもう少し全長が伸びます

    折り畳み機構付なら烈風は機体重量が3,267kgからさらに重くなり呉式着艦装置が4tまでの制限が掛かってるのを考慮し実質的な余裕が700kgもないことを考えるとかなり無茶なのでは?着艦のする度に燃料を極限まで廃棄or消費した上で機銃弾を消費しないといけないのでは実際の運用に大幅に影響が出ます

    さらに小型低速の空母が彗星や天山を飛ばすのに目いっぱい飛行甲板を使って発艦しており同様に烈風も少なくとも滑走距離100m以上必要と思われますから
    おそらくロケット推進装置を考慮しても(そもそも烈風にロケット推進装置を付けるという計画は無いが)正規空母ではなく小型低速空母で運用するのは難しいのでは
    谷岡

  13. 谷岡様

    烈風とだいたい同じ大きさ、重量であるF6Fが正規重量でだいたい25ノット航行時に80m程度(長距離時の過荷重時は102〜108m)の滑走距離ですので、烈風に期待できないわけではありません。ただし、小型空母の場合は連続発艦などに影響が出そうですね…
    (ちなみに零戦は過荷重でも23ノットで約70m)

    fff様
    一応烈風11型には折り畳み翼タイプのヤツがありますよ?谷岡様がおっしゃってるように三号までは折り畳み翼です。

    翼端から1.7mの部分が折り畳めますからだいたい11mくらいでしょうか。
    でも各艦の着艦装置の問題で運用するのは厳しい、もしくは無理だと自分は考えています。(実際に着艦したわけではないですから(汗))

    とりあえず、私の意見は現実に完成した烈風や流星、紫電改を運用するにはエレベーターの改装と着艦制動装置の改装をすることが望ましいという考えです。
    あとは誰かがタイムスリップして実際に検証してください(他力本願)

    烈風や紫電改は良い機体です。ただ、ワリと判明していない部分が多いんですよね。

    キッシュ

  14. 紫電改でも無理なんでしょうか?
    自重は3tを切って全備重量でも4t以下、サイズも一回りくらい小さいと思うのですが。
    試製紫電改二でも制動装置の性能をいきなり超える程劇的に重くなるとは思えませんし、全長も伸びた分含めて10m以下だと思うのですが。
    fff

  15. 紫電改の場合機体サイズは大丈夫でしょう(加賀、瑞鳳、千歳型、龍驤はエレベーター寸法的に無理)

    紫電改二一型重量:3800kg
    試製紫電改三一型:二一型より武装増強、機体全長が伸びた(数値は不明)
    試製紫電改二型:三一型より尾部の強化、着艦フックの装着など

    これらの改装をしておいて4t以下に抑えれるのだろうか?
    軽量化の話は無いし。というか仮に正規重量の3800kgだとしても、余裕がなさすぎて現実的にはやはり着艦制動装置を交換しないと運用できないと考えるべきでは?
    キッシュ

  16. >>15
    紫電二一型の「正規全備重量」が3800kgなんでその重量で着艦する事なんてあり得ないと思いますが……。
    自重は3トン以下なのに何故既存の設備で運用出来ないという考えになるのか理解に苦しみます。
    薩摩

  17. >>15
    IFの話なんでなんとでも言えますが、私はすべての状況を考えて言ってるだけですよ?
    着艦時に燃料ギリギリ、弾切れの状態のみとは限りません。運用時だって正規全備重量のみではなく、過荷重での運用もありますし、着艦に関してもエンジン不調で戻る際や緊急着艦の場合もあります。

    もうよろしいでしょうか?事実がない以上そもそも答えが無いものを議論しても仕方ありません

    キッシュ

  18. でもその理屈で言うなら同じく正規全備重量3.8t、過荷重状態で4tを超える九七艦攻も運用が難しいという事にならないでしょうか?
    これを問題なく運用しているとなれば取り敢えず正規全備重量3.8tだと運用できるという事になると思うのです。
    fff

  19. >>17
    というか天山は正規全備重量5200kg、過荷重5650kgですがマリアナ沖海戦で翔鶴、瑞鶴から出撃してますけど。
    彗星も一二型で過荷重4300kg強、制動装置の限界4トン超えてますし九九艦爆ですら二二型で紫電改二と同じく正規全備重量3800kg。
    実際に運用された機体がこの数値なんですけどねぇ……。

    薩摩

  20. サイズの件ですが米空母で翼を延ばしたF6Fをエレベータの対角線と平行又はそれに近い状態に斜めに積んで昇降している写真を見たことがあります。
    こうすれば、積みやすくなると思います。
    gsz

  21. >>19
    えっとですね…私が考えるのは安全面も考えて運用をするのなら運用できない、ということです。
    安全性を無視して運用するなら究極的な話流星だって運用できます
    4トン超えた瞬間すぐ壊れるということはありません。4トンという数値は実際は安全率を掛けての数値でしょうから。
    着艦制動装置は重量のみならず着艦速度も影響を受けます。
    九九式艦爆は着艦速度もそこまで速くないてます。
    あと艦爆、艦攻は爆弾などを投棄するだけでかなり機体重量は減りますが、戦闘機の場合はどうでしょう。爆弾なんて積みませんからすぐに機体重量を減らすのは難しいのでは?

    そうなんですよ。6トン近くある天山が運用できてるんですよね。
    でも天山の大重量と速い着艦速度によりワイヤー切断事故が多発してます。
    さらに彗星も着艦制動装置の限界を超えていますから、母艦が相当な速度を出して着艦時の衝撃を緩めてなんとかしています。

    では紫電改はどうでしょうか。試製紫電改三一型は三式13mm機銃を二挺増設とありますから、機銃一挺辺り28kg×2+弾薬重量(118g×240発)×2でおよそ113kgほどあります。さらに試製紫電改二ではそこから尾部の強化、着艦フック増設している上、軽量化されたという記述は見当たらないので単純に考えると自重は2800kg、正規全備重量は4トンを超えると思われます。
    リスクを背負っていろいろ制限を付けるのなら運用できるでしょう。
    が、それなら既存の装備より新型に交換した方が良くないですか?



    キッシュ

  22. 自分のコメント見直したけど、ただ「運用できない」では間違いですね。それについては謝罪します
    キッシュ

  23. ※21
    着艦制動装置の換装は三式とそれ以前で制動機構そのものが違い(呉式は電気制動、三式は油圧制動)、換装にはある程度のドック入りが出来ないと難しく戦時下で換装を行うにはそれ自体が空母の不在というリスクを伴うのです。
    短期間で簡単に換装出来るならマリアナ前に翔鶴、瑞鶴も換装を実施しているでしょう。
    それから戦闘機でも攻撃隊として出撃したなら普通は「増槽」という重量物がありますけど。
    紫電改で400リットル入りですから同じと仮定した場合タンク本体と中身を合わせりゃ投棄するだけで350kg以上軽量化されるのは確実です。
    薩摩


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