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旧海軍の演習についてお伺い致します。 「日本巡洋艦物語」(光人社)を読んでおりますと、以下の記述がありました。 「速力は30ノット以上、20センチの実弾(演習弾)を発射しあうのである。 つまり、真にせまった射撃訓練である。このとき実弾射撃が終わっても、五戦隊と八戦隊とはいぜん同航して砲戦(弾丸を撃たずに)つづけていた。」(P249〜P250) 演習では、敵艦を演じている味方艦に(火薬は抜いている演習弾でしょうが)実際に実弾を撃ち込むものなんでしょうか? (演習弾が本当に命中する事故が発生したりしないのでしょうか?) 宜しくお願いいたします。 Ranchan |
- 昭和7年以降の「偏弾射撃」(あらかじめ偏角を与えて相手に中らないようににする)のコトじゃないでしょうか
駄レス国務長官
- ご回答有り難うございます。
命中しないように照準をずらしておくとはいえ、本当に実弾を撃ち込むとは。
陸軍の演習なら「当てないように撃てばいいから実弾OK」とはいかないでしょうに、そう考えるとすごい訓練ですね。
でもこの「偏弾射撃」の場合、命中・外れの判定及び被害の想定はどのようにするのでしょう?
Ranchan
- シカとは判りかねますけど思うに首尾線延長上で全遠・夾叉・全近ぐらいの判定じゃないでしょうか
被害想定ですけど艦砲の場合たとえ狙って撃ったとしても何処に中るかは運次第でしょう
駄レス国務長官
- ご回答有り難うございます。そこまで決めるのは難しいんですね。
ひょっとしたら兵棋演習や図上演習のように、サイコロを振って命中・外れや被害を決めるのかと思っていました。
度々お伺いして申し訳ありませんが、米欧の海軍でも同様の実弾射撃訓練を行っているのでしょうか?
Ranchan
- 「艦砲射撃の歴史」によれば偏弾射撃は昭和四年に宮田義一大佐が欧米を視察したトキに英海軍で“Throw off firing”と称して実施してるのを知ったようです
同書によれば観測には「九一式教練観測鏡」を使用し弾着の左右偏位はこれで観測し遠近は弾着観測飛行機もしくは目標艦より射撃艦に無線連絡するとのコト
詳しくは同書を嫁
駄レス国務長官
- >駄レス国務長官様
英海軍からの「輸入品」だったんですね。
愚問に度々お付き合い頂き、有り難うございます。
Ranchan