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いつもご教示くださり有り難うございます 戦時標準船の船名について質問をさせて下さい 昭和19年3月に川南工業香焼島で竣工し海軍の一般徴用船となった船舶番号,50635・信号符字,JEKTの1A型貨物船ですが、各種資料やネット情報をみますと、例えば「戦没した船と海員の資料館」の資料等では『ジョクジャカルタ丸』とありますが、他の資料では『ジャクジャ丸』となっております どちらが本来の船名なのか、もしご存じのかたがおられればご教示の程、何卒お願いいたします DD |
- ジヨクジャ丸です。
ジョグジャはインドネシア、ジャワ島ジョグジャカルタYogyakarta(Jogjakarta)の略称で、ジヨクジャDjokjaはそのオランダ語での表記です。したがって、ジョクジャカルタ丸は、そのことを知っていた人が間違って書かれたものと思われます。
なお、「日本商船隊戦時遭難史」はジョクジャ丸、「本邦建造船要目表」はジヨクジャ丸というように微妙な表記の違いはあります。ただ、本来の表記は歴史的仮名遣いによるジヨクジヤ丸だったと思われ、これを現代仮名遣いに直す場合、DjokjaのDjoの部分を拗音で読んだかどうかの判断の違いだと思っています。したがって、この部分については、決定的な資料はありません。
hush
- hush様 ご教示ありがとうございます
地名からするとどちらの可能性も否定出来ないかな…と思っていたのですが、成る程オランダ語表記からの命名なのですね
川南の大型船は日祐丸→大井川丸→勇山丸あたりまでの流れはわかるのですが戦標1Aは川南のみの建造の故か平時→戦標1A 、戦標1A→2Aの転換がどこになるのかどうも掴みにくいです…
ご解答くださり本当にありがとうございます
DD
- >2
いえいえ
>平時→戦標1A 、戦標1A→2Aの転換がどこになるのかどうも
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/27776/1/keieikeizai49_01_02.pdf
上記あたりでも多少はヒントになると思いますが、「本邦建造船要目表」で拾っていくと川南香焼島造船所での1A型1番船は1943年8月進水の山宮丸、2A型1番船は44年2月進水の大威丸となります。
建造船の一覧も必要でしょうか。
hush
- hush様 更なる情報ありがとうございます
>1A型1番船は1943年8月進水の山宮丸
山宮丸が1番船になるのですね、以前沈船(旭山丸?)に潜ったダイバーが撮影した写真が1Aの形状に近い…という話を聞いたのと、建造期間の短縮からてっきり陽山丸か旭山丸が1番船かと思っておりました
>建造船の一覧
とりあえず川南以外の建造船に関しては何とか把握出来たので大丈夫です、(とは言っても殆どhush様のHPや『懐かしい日本の汽船』頼りですが…)
それにしても川南は特異と言いますか、調べれば調べる程興味をそそられる会社です…
以前の第六駆逐隊の件に続き、今回もまたご親切なご配慮いただき恐縮です、本当にありがとうございます
DD
- >4
>陽山丸か旭山丸が1番船かと
「本邦建造船要目表」の山宮丸の備考欄に1A-1と書いてあるのですが、陽山丸、旭山丸の同欄には何の記載もないものの、船体寸法は山宮丸と一緒でした。また、 http://ww6.enjoy.ne.jp/~iwashige/kyokuzanmaru.htm には、旭山丸が「実質的には本船が戦時標準1A型の1番船と考えられる」と書いてあり、「従来1A型とされていた山宮丸の図面は、缶数を減らした中間2A型規格と推測しています」とあります。もっとも、 http://www.tokusetsukansen.jpn.org/J/A407/AIC_1219.htm には、旭山丸はA型「平時」標準船となっており、陽山丸も http://www.tokusetsukansen.jpn.org/J/A407/AIC_1132.htm によると、A型平時標準船となっています。
もっとも、単なる艦名愛好家の私には、このようなことはさっぱり分かりません。したがって、あまり役にはたたないかと思いますが、建造船一覧はそのうちに作りたいと思っています。
hush
- hush様 早速ご提示いただいたリンク先を閲覧してきました
どうも戦標1A型の建造に関しては川南独自の設計・単独建造の実状も含め、陸軍との関わりを強めた川南工業=川南豊作氏の事情が絡んでいるような気がします…
DD