1047 いつもご教示頂きまして有り難うございます。

写真や沈没艦調査(戦艦「大和」「武蔵」、重巡「摩耶」「最上」など)を見ると、大東亜戦争後期では消磁電路を装着した艦と未装着の艦が入り混じっているようですが、殆どの艦は開戦前の出師準備工事実施時に消磁電路を装着したと聞いております。
なぜわざわざ消磁電路を取り外す艦が現れたのでしょうか?(消磁電路はあまり効果や必要性が認められなかったのでしょうか?)

宜しくお願い致します。
Ranchan

  1.  資料を提示できないので心苦しいのですが、消磁電路を艦内配備にしたからだといわれているようです。
     もっとも、秋月級のように舷外配備にしているものもあり、その基準がいずこにあったのかは分かりませんが、艦内配備にすると消費電力は増えるものの、波浪の影響を受けないので保守管理上は有利だそうです。
     なお、戦後の護衛艦は艦内配備のようです。
     
    hush

  2. ご回答有り難うございます。

    英戦艦「キング・ジョージ5世」でも舷側式消磁電路を艦内式に改め、その姉妹艦は最初から艦内式でしたから、艦内式の方がご指摘の保守点検の容易さ、波浪や戦闘での破損の可能性が減少するなどの理由で優れているのでしょうね。

    ただ、最後の日本軽巡「酒匂」は舷側式消磁電路でした。

    「艦内式消磁電路に改めるように」との内部通達が出た頃には艦の建造が進みすぎていた・・・とか、「酒匂」の発電能力では艦内式消磁電路は扱えなかった・・・とか理由を考えてみましたが、よく分からないままです。
    「酒匂」が舷側式消磁電路を採用した理由が説明されている文献に巡り合えることがありますように。
    Ranchan


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