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KGV級の砲塔の前盾について疑問があります。 同世代の他の戦艦の前盾は傾斜がついたものばかりなのに、KGV級の前盾はなぜ垂直になっているのでしょうか。 ナマケモノ |
- 砲塔開口部を小さくするためだといわれています。
仰角を大きく取ると、どうしても砲塔天蓋部もしくは前盾傾斜部の開口部が大きくなりますが、遠距離砲戦の場合、鉛直に近い角度で砲弾が降ってきますので、これは弱点になります。
同級の場合、砲耳を前進させることにより、開口部を極小化するとともに、前盾を傾斜させないことにより、上方からの砲弾からの被害を小さくしようとしたようです。
なお、同級の砲塔側面は傾斜しており、この部分では傾斜装甲の利点を活用しているようです。
hush
- 3万5千トンに収めるため砲塔の重量軽減と砲室内部容積確保の面もあるかと
駄レス国務長官
- >2
それは最初に考えたのですが、それならば砲塔側面を傾斜させたのはなぜかと思うのです。
hush
- >3
天蓋面積の縮減じゃないでしょうか
駄レス国務長官
- >4
それはありそうですね。
hush
- なるほど、垂直な前盾にすることのメリットはわかりましたが、デメリットはなかったのでしょうか。
イギリスだけしか採用していないのが気になりますし、そのイギリスですら次級のライオン級戦艦では傾斜した前盾に戻っているのを見ると、それほど良いものではなかったのではと思うのですが。
ナマケモノ
- >6
砲耳を前進させたことにより、砲身ならびの砲塔の平衡をとることが困難になったこと、俯仰角機構が複雑になったことが挙げられると思います。
長官閣下が2で仰ったように、3万5000tに納めることは、フェアであることが絶対のかの国においては、至上命題ですので、同級の設計は、かなり無理をしたと思っています。
したがって、そういう頚木から解放された次級が、同様の垂直前盾を採用しなかったのは、当然のことであったのでしょう。
hush
- 1. 前盾の傾斜角について
我国は、比較的天候が良く、見晴らしも良い小笠原辺りでの大遠距離砲戦を想定していたため大和の主砲の最大仰角は45°と大きく、これに併せて砲塔前盾の傾斜は45度としています。なお、この場合の最大射程は40800mです。(42000mは、仰角が50°のときです。)
米国もほぼ同様であり、前盾の傾斜は、ノースカロライナとアラスカで40°、アイオワでは37°です。
主に北海で行動するビスマークは9°、シャルンホルストは20°です。そう遠方の敵を砲撃する機会は少ない事、初速が比較的早い事が考慮されたことと思われます。
中間の気象、海象の場所で戦闘する機会が多いと思われる仏と伊の新戦艦は30°です。英国もQE、レナウン、バンガードは30°です。但し、ネルソンは20°です。
結局、想定される戦闘で最良の結果をもたらす角度が砲やその付属設備の構造等を考慮の上決定されたと思います。
さらに、観測装置や、レーダーの出現もあるため、事情を複雑にしているだけのことと思われます。
2、落下角について
大遠距離砲戦でも、砲弾は鉛直方向から飛んでくることはありません。
次に、英国が想定していた戦闘距離は1.5万m前後と思われますが、14から16インチ砲では落下角は15程度となります。従って、(他にも理由はあったでしょうが)30°に傾斜させる利点も少ないと思われます
UK
- >8
1 意味が分かりませんが。
2 私が言っているのは遠距離では鉛直に近いと言っているのであって、鉛直だと申しておりません。もっともKGVの14インチ砲を仰角40.7度で発射した場合は33380m先に50.3度の落下角度、撃角では40度弱となりますので、誇大表現と言われたらそうなのですが。
イギリスが想定していた砲戦距離の想定の根拠は知りませんが、イタリア、ドイツの戦艦と砲戦を交わした際は、20km以上先から発射を開始しています。
hush
- >9
1、前盾は、大鑑巨砲主義のもとで攻防のシステムの重要な構成要素です。これの傾斜角だけを見ていては駄目。当然、不統一となります。想定される海戦及びその気象や環境、更には大砲や照準装置を考慮して最良の角度が選定されていると思われます。ナマケモノ氏は、それらを考慮せずに傾斜角だけを見て不統一と言っているようです。
2、安全戦闘距離(大和ならば2〜3万m)になる前に2,3度は試射をする必要がある等のため、実際の最大射程は安全戦闘距離より大きい必要があります。当然、砲撃開始距離は2万mあるいはそれ以上となります。
3.安全戦闘距離ですが、初期の世界の艦船の福井氏の記事によると、ネルソン型戦艦は約1.7万mです。ビスマークとの砲戦では、英側の射撃開始距離は1.9万ヤード、そのあと1.5万ヤードで撃ち合っています。ネルソン型もKGV型も水中弾対策をしていませんが、これも傍証となると思われます。
UK
- >10
1 「想定される海戦及びその気象や環境、更には大砲や照準装置を考慮して最良の角度が選定されていると思われます」とありますが、1で書いたように砲耳の位置と防御の関係でそうなったでは駄目なのでしょうか。
8-1は、大砲の仰角と前盾の傾斜角にどういう関係があるのか、ああるいは関係がないと言いたいのかさっぱり分かりません。
3 「ネルソン型もKGV型も水中弾対策をしていませんが、これも傍証となると思われます」というのはいかなることでしょうか?
hush
- 大砲の仰角と前盾の関係は、砲耳と防御だけを考えては駄目、他の要素も絡めて決められていると思います。例えば、ドイツの戦艦の写真を見ると、前盾の形状は複雑です。
日米の新戦艦と比較すると英国の戦艦の傾斜角が小さいのは、想定する砲戦距離が小さいことも原因であると思われます。想定する砲戦距離が短いので、重量の関係もあり水中弾対策はなされなかったと思われます。さらに、あの当時、想定する砲戦距離そのものが急速に変化しつつありました。
UK
- >12
水中弾防御って、日米以外に知られていましたか?
hush
- >12
ネルソンもKGVも主砲の最大仰角は44度で同じなんですけどね
最大射程はネルソン4万1千KGV3万7千でやや短いですけど
それが前盾の傾斜とどう関係するんでしょうか?
> あの当時、想定する砲戦距離そのものが急速に変化しつつありました。
お説によるとネルソンからKGVにかけて砲戦距離が急速に短縮したことになりますけど?
駄レス国務長官
- 1.ネルソンの主砲の最大射程が、仰角44度で4.1万メートル(?)ということはあり得ないと思います。大和でさえ、45度で4.08メートルです。世界の艦船340号をご参照下さい。
2.本来の質問への回答からそれるので、この程度にしましょう。
UK
- >15-1.
世艦の「イギリス戦艦史」にそう書いてありますけど?
>15-2.
「この程度にしましょう」も何も「想定砲戦距離との関連」はそもそも貴殿が言い出したコトなので説明責任がありますけど?
駄レス国務長官
- NavWeapsのデータを見るとネルソン級キングジョージ5世級共に俯仰角度は-3〜40度になってますね。
40度時の射程は14インチークVIIで36500ヤード、16インチマークIで38000ヤード。
世艦は以前アイオワ級の主砲弾を2700「kg」なんて書いてた事もありましたし(ポンドとの取違)、ヤードとメートルの取違なんじゃないでしょうか>41000m
NavWeapsにはHEだと40度で射程40890ヤード(37390m)って数値がありますし。
元自
- あ、上のHEは16インチマークIの数値です。
元自
- >17.
> ヤードとメートルの取違なんじゃないでしょうか>41000m
そーかも知れません
しかも0.9144掛けるべきところ逆に割ってるみたい
・・・
で問題はそこではなくてですね
駄レス国務長官