1074 いつもご教授頂きまして有り難うございます。

10年以上前に16インチクラスの主砲を搭載した「長門」(1920年竣工)や「メリーランド」(BB-46)(1921年竣工)が登場済みで、同じヨーロッパには既にネルソン型戦艦もあるのに、ヨーロッパの「新戦艦」(独:ビスマルク型戦艦、仏:リシュリュー型戦艦、伊:ヴィットリオ・ヴェネト型戦艦)は、なぜみんな揃って38センチ砲で、16インチ砲を搭載しなかったのでしょうか?

英国のKGV型戦艦は第二次ロンドン条約に縛られたまま先行建造したので14インチ砲で我慢しているのは分かりますが・・・。
ヨーロッパでは16インチクラスの砲を開発できていなかったのでしょうか?

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1. 「魚雷は大人になってから」はお読みになられましたか?
    超音速

  2. >1
    はい、拝読させて頂いています。

    おそらく「魚雷は大人になってから・番外編2」の「リシュリュー」解説文中に「16インチ砲にしなかったのは製造能力の問題だと思う」とあることをご指摘なのだと思いますが、質問文中に述べさせて頂きましたように、BIG7が登場してから結構な時間が過ぎています。
    それだけの時間、16インチ砲のための研究も開発も準備もしていなかったとは思えないのです。

    16インチ砲戦艦より38センチ砲戦艦の方が、当時の独仏伊各国のニーズに合った戦艦となると判断された・・・ということなのでしょうか?
    Ranchan

  3.  ドイツのH型やソ連のソヴィエツキー・ソユーズ級は16インチ砲搭載艦として起工されていますし、フランスのアルザス級戦艦には同砲に変更するプランもあったようです。
     したがって、研究も開発も準備もしていたと考えるべきでしょう。
     
    hush

  4. 独、仏、伊の新戦艦は充分な数の補助艦艇が少ないことが原因の一つでしょうが30ノット以上の速力を要求されました。また、建造計画時には条約やコストの制約もあり、35000トンの基準排水量という一応の制約もありました。この場合、8門以上の16インチ砲を搭載すれば、35000トンに収めるのは困難です。実際、仏は4連装の砲塔を2基とも前部に集中配備したけれども38000トン強となり、独と伊は41000トンを超えています。15インチでこれです。独とソの16インチを搭載する戦艦は、5万トンを超えています。
    なお、米国のノースカロライナ級は、無理をして16インチ砲を搭載していますが、実際の最大速度は27ノット以下であり、更に実際の基準排水量は37000トン以上と言われています。
    出典は、初期の世界の艦船の福井氏等の説明。
    更に、
    UK


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