1096 キング・ジョージ5世級の戦艦の主砲は 計画4連装砲塔3基のところ、防御力不足が発覚して防御力強化の重量を浮かせるために1基を連装砲塔に変更したといいますが、この変更でどれくらいの重量が浮いたのでしょうか。また、浮いた重量で どの程度の防御力強化が出来たのでしょうか。
かめ

  1.  http://www.navweaps.com/Weapons/WNBR_14-45_mk7.php#Mount%2FTurret_Data
     にMark II: 915 tons (900.5 mt)、Mark III: 1,582 tons (1,557 mt)とありますので、その差は667tとなります。
     防御力については、日本語版Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B85%E4%B8%96%E7%B4%9A%E6%88%A6%E8%89%A6#%E4%B8%BB%E7%A0%B2 に、「当初設計において弾薬庫の防御に問題が発見され、この強化の代償としての重量低減のため砲塔のひとつが連装となった」とあります。
     ただし、英語版 https://en.wikipedia.org/wiki/King_George_V-class_battleship_(1939)#Main_armament のほうは"It proved impossible to include this amount of firepower and the desired level of protection on a 35,000 ton displacement and the weight of the superimposed quadruple turret made the stability of the vessel questionable. The second forward turret was changed to a smaller two-gun turret in exchange for better armour protection, reducing the broadside weight to below that of the nine gun arrangement."と、既定の排水量に収まらない懸念があったのと防御力の向上のためと、若干、ニュアンスが異なっています。
     そのあたりは、私の守備範囲外ですので、どなたかフォローいただければ幸甚に存じます。
     
    hush

  2. hush様 ご回答ありがとうございます。
    大和の砲塔が約二千トンというのが有名ですので、
    四連装とはいえ14インチならもっと軽いと思っており、
    それを二連装にしたとことで大した効果は無いのでは・・と思っていました。
    667トンというとかなりの差ですね。
    かめ

  3. 40年以上前の世界の艦船等では、「起工後1年経過したころに完成した主砲を試射したら、予想以上に威力があることが判明したので、主砲の門数を減らして浮いた800トンの重量を防御に振向けた」旨の説明が記されていました。戦艦大和でも「完成した主砲を試射した結果、装甲が予想以上に強力なことが判明したので舷側は20mm、水平は10mm減厚し、浮いた600トンの重量を機関部の水中防御等に振向けることとした」と説明されていたので、そんなもんかと信じていました。しかし、近年のKGV級の説明では、「起工後1年経過してから弾火薬庫の防御が不足したことが判明したので」となっています。英国は、13.5インチ45口径、14インチ45口径(金剛)、16インチ45口径の艦砲を多数製造しています。いくら。砲弾重量が多少増加したとしても、あの時期に完成を1年遅らせ、攻撃力を大きく減じてまでしても防御力を増やす必要が生じるほど威力の推定、見積もりを誤るのは少しおかしいと気づきました。恐らく、重要な仮想敵国の新戦艦の主砲の推定が過少であったことに気付いたからではないかと思っています。質問の回答からは、少しずれましたが御免なさい。
    UK


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