1100 いつもご教授頂きまして有り難うございます。

明治〜昭和初期、日本戦艦は(大改装までは)主砲塔の水圧動力が能力不足であったため「斉発を行うと極端に発射速度が遅くなる」という欠点があり、「交互打方」を常用とせざるを得なかった。

一方強力な主砲塔動力を持つアメリカ戦艦にはそのような欠点はなく、全門による斉発を基本として問題はなかった。

・・・と聞いております。

では、イギリス等その他の国の戦艦では、このあたりの事情はどうだったのでしょうか?
(明治〜昭和初期の時期、斉発が実用的でないのは日本戦艦だけの問題だったのでしょうか?)

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1. 以下、全て私の推測ですが、根源的には建造後の改正であり、何処にでも在る話だと思います。例えば、古鷹型巡洋艦では、7100トンでオマハ級を凌駕するという方針の下で8インチ主砲は砲室形式でしたが、後に発射速度の向上を目指して砲塔形式とされました。航空機では、F4ファントムは、後からの改装でルックダウン能力が不可されました。同じく、F15の後期生産型は、打ちっぱなし能力が付加されました。
    また、ご質問の英国戦艦の水圧機の能力も、当初は我が国と同じだったと思います。
    以上の他、20世紀においては、米国の方が英国より先見の明があったと思われます。具体的には、レキシントン級空母とカレイジャス級空母の飛行甲板の形式、ドレッドノートとミシガンの主砲の配置、1937年に建造が開始された新戦艦の砲塔動力や副砲の選択等です。
    UK


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