47 あるめ様、ありがとうございます。
負傷の程度も詳細に記録されていたのは意外でした。
他国でも変わらないでしょうから、死傷者数はそれら全てを足したものということですかね。
TAKA

  1. すみません、間違えてしまいました。
    46への返信です
    TAKA

  2. 死傷者数はこれを「損害」と称し、その詳細統計は次の戦争に於ける衛生機関の編成・運用を研究するために活用されました。その死因・損傷部位・損傷を与えた兵器種別(「銃創」「砲創」「白兵創」「爆創」「瓦斯」「火炎」など)・傷病名・兵種・役種・階級毎に収容・治療にあたった衛生機関において軽傷留隊者・戦病を含め計上されました。
    また戦傷・戦病の転帰も記録されています。(日露戦争の日本軍は「戦地治癒」「戦地死」「内地治癒」「帰郷療養」「内地死」「除役」「治癒日数」といった具合に)
    こうした戦闘に因る損害の観察はまた、1回の会戦(又は戦闘)での死傷率と、戦役全期間を通した損耗率とに区分されていました。
    なので或る戦役が終結した時に、全期間を通じての戦死・戦傷・戦病・失踪を合計し、これを損害としたのですが、これは次の戦役に於ける損害予測に大いに貢献し、予備隊や衛生機関の編成・装備、補充兵力の見積に活用されました。さらに弾丸消耗率と敵軍の損害とから、兵器の殺傷能力・我軍の練度度・士気を戦闘状況と勘案して見積ることもなされています。
    こうした詳細な記録が残されたのは、戦史編纂のため、戦陣軍医学の研究のため、兵器威力の見積のため、恩給発給のため、が主目的と考えられます。彼我(人的)損害の比較は戦史記述の重要な要素となります。
    あるめ


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