58 ウィキペディアでこちらの戦闘団のページに

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%9B%A3#.E9.99.B8.E4.B8.8A.E8.87.AA.E8.A1.9B.E9.9A.8A.E3.81.AE.E3.82.B1.E3.83.BC.E3.82.B9

>一部例外として、普通科中隊に戦車小隊、施設小隊、重迫小隊、重MAT小隊、特科分隊(溜弾砲1門と観測要員)で増強普通科中隊(戦闘群)を編成する場合もある。普通科中隊長が部隊指揮官として統合運用する。

とあります。個人として狭く、複雑な国土の日本で運用するのにはとても適していると思うのですが(戦国時代の備と良く似た規模)、榴弾砲一門の使い方が少々、ピンときません。
どの様な運用をするのか、ご存じの方はぜひ教えてください。
HI

  1. そのような1門のみの運用は行われていません。
    該当ページの情報によると、1個砲班と1個FO班ということですが、その編成では射撃指揮(FDC)がおらず、間接照準射撃が実施できません(直接照準射撃を考慮するならFO班は必要ありませんし、必要なら戦車小隊かATMに頼みます)。

    また、増強普通科中隊が独立して行動する場合は攻撃においては前衛中隊、防御においては戦闘前哨などの2つが考えられます。
    しかしながら、どちらの場合においても親部隊に配属された直協特科部隊の射距離内で行動をしているはずなので、必要になるのは派遣されたFO班だけです。

    もし仮に、親部隊の支援のない状況下で増強普通科中隊のみで戦闘を行うことを想定するならば、射撃中隊が丸ごと一個付きます。射撃中隊は火力発揮するのに最低限必要な機能を持った部隊ですのでこれより下の単位にすることは考慮されないでしょう。
    質問者様も疑問に思われているように、榴弾砲1門では手数が話にならないからです(特にFH70は)。
    7年目のROM者

  2.  おおむね>1で述べられたとおりです。
     ついでに言えばiCo(+)(増強普通科中隊をこのように表記します)には他職種の「中隊以下の部隊」が配属、協力、支援につきます。
    (だから、普通科の中隊長は三佐です)
     さらに、このiCo(+)もそれぞれの小銃小隊に手持ちの迫撃砲小隊、対戦車小隊、狙撃班を配属部隊に加えて必要に応じて分配します(中隊で統括運用したほうがいい場合はG/S(全般支援)とする)。
     よって増強小銃小隊(RPt(+))も戦車やら施設の障害分隊やら重迫・特科のFOやらでけっこう寄り合い所帯になります。

     増強の定数は決まっておらず、例えば攻撃なら縦深突破、防御なら機動予備に任ずる中隊(たいてい装甲車化)などの場合、普通科中隊に戦車中隊、施設小隊全力をまるまる配属して逆に運動の制限になりそうなATMや迫をおいていく、など必要に応じて柔軟にやります。

     なお、重迫撃砲や重MATの場合も配属(中隊長の直接指揮下)ではなく協力/支援(火力調整所を通して要請する)になり、小隊や班単位でつけられることはありません。
     昔と異なり今は特科・重迫がお寒いご時世ですので、普通科中隊にべったり貼り付けて使い放題のD/S(直接支援)などめったに無く、火力調整所(FDC)と「早くタマ落としてくれ!」「いや今●中隊を支援中だから」と怒鳴りあう日々です・・・
    居眠り将軍

  3.  あ、例外的な話ですが、旅団の普通科連隊(軽)の場合、重迫撃砲が中隊ではなく小隊しかありませんので、「重迫撃砲小隊は全般支援、ただし1門は●中隊を優先支援」というやりかたで1門だけ来ることもあります。
     が、やはり1門ではお話になりませんので「3科何やってんだ」などと愚痴られてしまうことになります。
    (小隊全力での適宜支援してくれたほうが便利)
    居眠り将軍

  4. お二方様、ご返答ありがとうございます
    こう見てみると、有視界戦闘を行わない兵種は後方で一括運用した方が便利そうですね
    HI


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